2/25・本日【茂吉忌/もきちき】
《月落ちてさ夜ほの暗く未だかも弥勒は出でず虫鳴けるかも》
本日、二月二十五日は、
歌人、斎藤 茂吉/さいとう もきち・・・・の忌日デス。
(1882年~1953年)昭和28年没。

正岡子規の歌集『竹の里歌』を読んで感銘を受け、歌人を志し、伊藤左千夫に師事する。
アララギ派、精神科医、作家の北杜夫は次男。
【茂吉忌】・童馬忌・赤光忌。
国訛まねて母恋ふ茂吉の忌
新倉和子
燈を消して白き山あり茂吉の忌
平畑静塔
茂吉忌のオランダ坂に蝶生る
下村ひろし
【斎藤茂吉】と言えば、母への歌ですね。
私も、母の亡き今、心にこみ上げてくるものがあります。
足乳根(たらちね)の母に連れられ川越えし田こえしこともありにけむもの
みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる
死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる
のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり
わが母を焼かねばならぬ火を持てり天つ空(あまつそら)には見るものもなし
【斎藤茂吉記念館HP】
http://www.mokichi.or.jp/