昨日[1月30日]は、龍泉[瀬波温泉]へ行ってきたぁ~♪
1/29・本日・【草城忌/そうじょうき】.・凍鶴忌/銀(しろがね)忌/鶴唳忌/東鶴忌
くちびるに触れてつぶらやさくらんぼ/日野 草城
をとめ[乙女]今たべし蜜柑の香をまとひ/日野 草城
本日、一月二十九日は、日野 草城/ひの そうじょう、の、忌日です。

1901年(明治34年)7月18日~1956年(昭和31年)1月29日
ホトトギスで学び、「旗艦」を創刊します。
女体崇拝?とでも言えば良いのか?女性のエロスをテーマとした創作が多いです。
また、無季俳句・連作俳句で新興俳句運動を牽引しました。
戦後の病得て以降は、「青玄」を創刊・主宰、一転して静謐な句を創作しました。
以下、日野草城の代表句、と言うか、私が好きな句を・・・、
春暁や人こそ知らね木々の雨
湯あがりの肌のたのしき薄暑かな
手袋をぬぐ手ながむる逢瀬かな
妻が持つ薊の棘を手に感ず
妻の手のいつもわが邊に胼きれて
春の灯や女は持たぬのどぼとけ
ものの種にぎればいのちひしめける
妻との初夜を主題にした、賛否両論の問題作?物語的連作、
有名な「ミヤコホテル10句」・・・・、
この作品は「完全なフィクション?」の為、客観写生実利主義の高浜虚子の逆鱗に触れ、
昭和11年、草城36歳のときに「ホトトギス」同人を除名されてしまいます。
【草城忌】
佗助の群がる日なり草城忌/石田波郷
この冬の意外なぬくさ草城忌/桂信子
ばら色のままに富士凍て草城忌/西東三鬼
風が棲む電車草城忌へ揺れる/菅野慎次
降りゐたる曙の雨草城忌/山中達三
雨の音に覚めてしづかな草城忌/横山白虹
頬白の地鳴かそけし草城忌/石田あき子
さて、晩年の日野草城の句・・・・、
『平凡に咲ける朝顔の花を愛す』/日野草城
評論家山本健吉は、草城を「極端な早熟型の極端な晩成型」と評して特に後期の作品を評価しています。