春らしくなってきたんで、東風!いろいろ♪
春、TO、言えば、東風/こち。
あち(西風?)東風や面々さばき柳髪/松尾芭蕉
繭玉や東風に吹かるる店の先/正岡子規
東から吹く、春の柔らかい風・・・・。
【東風】
万葉集では、『あゆの風』と詠まれています。
東風と言えば、この歌でしょう。
『東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ』
by菅原道真
東風はいろんな呼び名があります。
初東風(はつこち)
強東風(つよごち)
海東風(うみこち)
朝東風(あさごち)
青東風(あおこち)
荒東風(あらこち)
夕東風(ゆうごち)
梅東風(うめごち)
桜東風(さくらごち)
雲雀東風(ひばりこち)
東風の由来は様々ですが、以下の説が有力です。
*東風を「こち」と呼ぶその語源は瀬戸内海の漁師言葉だとする説があります。
瀬戸内には、「鰆(さわら)ごち」「雲雀(へばる)ごち」「梅ごち」「桜ごち」「こち時化(しけ)」といった「コチ」を含む言葉があるそうです。
もっとも東風時化の言葉があるように、漁師さんからすると東風は荒れる風の意味が強いようで、あまり歓迎される風ではないようです。
[日刊☆こよみのページ]より抜粋。
河内路や東風吹送る巫女の袖/与謝蕪村
東風吹くや駒の足並みる日和/井上井月
夕東風に海の船ゐる隅田川/水原秋桜子
強東風に鰤網おこす熊野びと/澤田緑生
梅東風や貝に練り込む京の紅/加藤安希子
荒東風やみどりをふやす土饅頭/黒田杏子
桜東風恋のはじめの薄化粧/小栗釣月
もう雪はいらないよ♪