3/22【新美南吉】忌日。
児童文学作家、新美 南吉/にいみ なんきち・・・・の命日デス。
(1913年~1943年)

昭和18年没・・・・29歳、なんと若い・・・・。
代表作の【ごんぎつね】はあまりにも有名です。

童話の他に童謡、詩、短歌、俳句や戯曲も残しました。
「北の賢治、南の南吉」と評されました。
昭和18年2月9日卒業生への手紙
「たとえ僕の肉体がほろびても君達少数の人が(いくら少数にしろ)僕のことをながく覚えていて美しいものを愛する心を育てて行ってくれるなら、僕は君達のその心にいつまでも生きているのです。」
では、本人の詩。
【天国】
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
どのおかあさんも
どのおかあさんももっています。
それはやさしい背中です。
どのおかあさんの背中でも
赤ちゃんが眠ったことがありました。
背中はあっちこっちにゆれました。
子どもたちは
おかあさんの背中を
ほんとうの天国だとおもっていました。
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
では、本人の俳句を幾つか。
冬ばれや大丸煎餅屋根に干す
二つほど凧をあげたり山の村
鳶なくや三河尾張の秋日和
飯櫃(めしびつ)の木目のめだちや秋の風
人も牛も地曳網(じびき)をひけり秋の昼
【新美南吉記念館HP】
〒475‐0966 愛知県半田市岩滑(やなべ)西町1‐10‐1
TEL 0569-26-4888 FAX 0569-26-4889