旧暦一月二十一日〈慶応二年・1866年〉薩長同盟締結。

ま、諸説ありますが、
前段は、高杉晋作と西郷隆盛との対帆楼会談。

後、仲介者たる坂本龍馬と中岡慎太郎の奮闘の後。

小松帯刀宅にて、西郷隆盛、大久保利通TO木戸孝允、
いわゆる維新三傑が主となり締結されたのが軍事同盟である。

正式な盟約書も残されていない薩長同盟であるが、
木戸孝允が坂本龍馬から証拠の裏書を記してもらう為、
記憶を頼りに会談の内容を6カ条にまとめて、
坂本龍馬へ送付した書簡(慶応2年1月23日付)が以下の書である。
一、戦いと相成り候時は直様二千余の兵を急速差登し只今在京の兵と合し、浪華へも千程は差置き、京坂両処を相固め候事
一、戦自然も我勝利と相成り候気鋒これ有り候とき、其節朝廷へ申上屹度尽力の次第これ有り候との事
一、万一負色にこれ有り候とも一年や半年に決て壊滅致し候と申事はこれ無き事に付、其間には必尽力の次第屹度これ有り候との事
一、是なりにて幕兵東帰せしときは屹度朝廷へ申上、直様冤罪は朝廷より御免に相成候都合に屹度尽力の事
一、兵士をも上国の上、橋会桑等も今の如き次第にて勿体なくも朝廷を擁し奉り、正義を抗み周旋尽力の道を相遮り候ときは、終に決戦に及び候外これ無きとの事
一、冤罪も御免の上は双方誠心を以て相合し皇国の御為皇威相暉き御回復に立至り候を目途に誠心を尽し屹度尽力仕まつる可しとの事
どうやら、坂本龍馬はこの同盟の内容を幕府にわざとリークして、
追い込むことにより、さらに両藩の結束を堅固なものにしたと言われている。
策士じゃぁのぅ~、坂本龍馬・・・だから暗殺されちゃったのよね。
じゃんじゃん。
1/21・本日・【久女忌/ひさじょき】
東風吹くや耳現るるうなゐ髪
春潮に流るる藻あり矢の如く
冬の朝道々こぼす手桶(おけ)の水
熟れきつて裂け落つ李(すもも)紫に
朱欒(ザボン)咲く五月となれば日の光り
バナナ下げて子等に帰りし日暮かな
寸分の隙間うかがふ隙間風
汝を泣かせて心とけたる秋夜かな
ぬかづけばわれも善女や仏生会
本日、一月二十一日は、
俳人、杉田久女/すぎたひさじょ・・・・の忌日デス。

1890年~1946年、昭和21年(1946年)没。
享年57歳。
高浜虚子に師事。
近代俳句の最初期の女流俳人と言って良いでしょう。
高学歴ゆえか、
教師であった夫との家庭不和。
また、「ホトトギス」の同人になるも、
師である高浜虚子との確執により、
1936年(昭和11年)には理由不明のまま、
「ホトトギス」同人を除名され、不遇のまま逝く。
敬愛する俳人の一人です。
【谺して 山時鳥 ほしいまま/こだまして やまほととぎす ほしいまま】
杉田久女の魂の叫びの、命の言霊から出でた名句です。
雄大な句です。
自然との語らいの中、そして大きな苦悩の中から生まれました。
DE、久女は上の句。
《谺して山ほととぎす》まではスグ出来たらしいのですが・・・。
[ほしいまま]を搾り出すために何週間もかかったとかっ。
私は、俳句をつくる時に、たびたび久女のことを思い出します。
安易に作っていないか、その言葉でいいのか?
私も生きているウチに、このような、魂を揺さぶる、素晴らしい句を詠んでみたいデス。
しかしながら、なかなか気象も激しかったようで、
悪口?やアテツケの句もたくさん詠んでいます(笑)
『虚子嫌ひかな女嫌ひの単帯』
『喜べど木の実もおちず鐘涼し』
『我を捨て遊ぶ看護婦秋日かな』
【黛まどか】が、杉田久女に影響を受けで句作を始めたのは有名な話デス。
【久女忌】
久女忌の空に瑕瑾(かきん)のなかりけり/黛まどか
凜々と雛の瞳並ぶ久女の忌/寺井谷子
久女忌の雪胸もとに露天風呂/後藤杜見子
久女忌の髪むらさきにしてみたき/姉崎蕗子
大寒に入る日は晴れて久女の忌/石昌子
久女忌の雪胸もとに露天風呂/後藤杜見子
久女忌や掌中目覚むれもんの黄/櫛原希伊子
風花の貝のつめたき久女の忌/神尾久美子
では最後に、虚子が「清艶高華」と評した彼女の句をいくつか・・・・。
風に落つ楊貴妃桜房のまま
紫陽花に秋冷いたる信濃かな
朝顔や濁り初めたる市の空
しろしろと花びらそりぬ月の菊
白妙の菊の枕をぬひ上げし
花衣ぬぐや纏(まつ)わる紐いろいろ
足袋つぐやノラともならず教師妻
夕顔に水仕(みずし)もすみてたたずめり
むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず
久女の生涯は多くの作家が小説に書いています、興味のある方は是非。
1/21・本日・【梶原一騎/かじわらいっき】命日。

1936年9月4日~1987年1月21日
あ、ヤクザじゃありませんヨ~。
この人は、超有名な、漫画・劇画の原作者なのです。
まず、ざっと原作漫画を上げちゃいましょうかネ。
巨人の星(作画:川崎のぼる)
夕やけ番長(作画:荘司としお)
柔道一直線(作画:永島慎二、斎藤ゆずる)
あしたのジョー(高森朝雄名義、作画:ちばてつや)
タイガーマスク(作画:辻なおき)
キックの鬼(作画:中城けんたろう)
赤き血のイレブン(作画:園田光慶、深大路昇介)
空手バカ一代(作画:つのだじろう、影丸穣也)
侍ジャイアンツ(作画:井上コオ)
愛と誠(作画:ながやす巧)
プロレススーパースター列伝(作画:原田久仁信)
などなど多数。
アニメ、ドラマ、映画、凄かったデス
ただ、なかなかヤンンチャ?でしてネ~、
逮捕劇やらスキャンダルも続いて・・・・・・、
再評価の機運が高まったのは二十世紀も、
終わりの頃でありました。
辞世の歌
【吾が命 珠の如くに慈しみ 天命尽くば 珠と砕けん】