2018/02/28【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
冬の季語、【風花/かざばな】でした。
他、冬の自由題・・・。

投稿いただいた会員の皆さんには、
添削&アドバイスを3月8日ごろまで送付します。
で、次回の兼題は、春の季語、【春障子/はるしょうじ】です。

春障子・・・説明などなく、まんまですが、本来、障子は冬の季語。
なぜ、障子が冬の季語かと言うと、元々は、防寒のための建具でアルと言う事に尽きる。
春障子は、光や影を映すので実態として、春らしい。
障子の光?影?昼?夜?内?外?
さて、どの場所のどの時間を詠むか・・・デス。
障子と言う言葉は、いつまでアルのか、心配であります。

では、例句と解説。
燈を消せば船が過ぎをり春障子/加藤楸邨
家の明かりを・・・いや、宿だね。
宿泊先、
明かりを消して床に入ったら、
船の灯火が通り過ぎた。
この灯火は、朧であろう・・・春の暖かさも伝わる。
雨戸を閉めていないから、船の灯火とわかったワケだっ。
鳥影のよぎる昼過ぎ春障子/甲富代
今度は鳥である。
昼寝をしようとしていた作者の庭に、
春の日差しの中、鳥たちが舞い降りる。
昼寝には邪魔であるが、けっこう喜んでいる。
また、鳥影が射す、とは、
来客のある前触れとも言われており、
作者の想い人が尋ねてくるのやもしれぬ。
菓子の名も青丹(あおに)よしとふ春障子/長谷川翠
とふ=と言う、といふ。
てふ、とも。
青丹よしは、奈良に掛かる枕詞。
も、と言うからには、作者は奈良に居るのであろう。
お茶会である、春の日差しである、春障子の内側の浄土であろう・・・。
無住寺の内より開く春障子/岡崎るり子
普段は住職が居ないお寺。
人の出入りがないので障子は、
冬場に檀家が張り替えたままの、
シワもシミもなく、マッサラである・・・。
で、誰も居ないはずの、
お寺の障子が、いきなり開放された。
それを見た、作者の驚き。
誰?と、言っていないところが良い。

他、春の季語で自由題とします。
締切は3月27日です。
2/27・羊羹さんTO一緒・その3「dinner」
2/27・羊羹さんTO一緒・その2「afternoon tea」


今、近郊DE一番流行っている、
羊羹さんが常連の、天下無敵のコーヒー激旨店。
『カフェ工房まめ』de三時のコーヒーを頂きましたぁぁぁぁぁ。

癒され空間がストーブでヌクヌク、ポカポカ、
『カフェ工房まめ』は、既に春でありますヨ~。


また、完全自家製の日替わりの和菓子、
これも・・・絶品です・・・今回は女雛可愛いぃぃぃぃ(笑)。

男雛とセットで購入できますヨ~~~~♪

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~カフェ工房・まめ~
◆住所:胎内市西本町8-51
◆電話:0254(28)8281
◆定休日:月曜日・第三日曜日
OPEN10:30/CLOSE18:00
ランチタイム11:00~14:00
ラストオーダー17:30
◆詳細はFB→《カフェ工房まめ》

『カフェ工房まめ』さんの参加イベント♪
~えちごせきかわ・おなごしょのWA!!・WASAKAGI②~

日時:2018年
3月31日(土) 11:00-19:00
4月01日(日) 10:00-15:00
場所:旧齋藤医院
住所:岩船郡関川村下関913(関川村役場となり)
詳細はコチラのFB→『WASAKAGI②』
2/27・羊羹さんTO一緒・その1「lunch」
旧暦・2/30・[閏年]・本日・【其角忌/きかくき】
梅寒く愛宕の星の匂ひかな
うすらひやわづかに咲ける芹の花
帚木のゐぐいは是にやみの梅
鎌倉や昔の角の蝸牛
凩よ世に拾はれぬみなし栗
草の戸に我は蓼食ふほたる哉
夕立や田を見めぐりの神ならば
けさたんとのめや菖の富田酒(とんださけ)
立馬の曰は猿の華心
旧暦二月三十日。
俳人、【蕉門十哲の第一の門弟】 宝井 其角/たからい きかく・・・・の忌日デス。
(1661年~1707年)

宝永4年没。
永年の放蕩や大酒が災いして、47歳の若さで早逝。
芭蕉が其角に「朝顔に我は飯食う男なり」という句をおくり、
放蕩や大酒を改めるようにと願ったのですが・・・・。
草庵に桃桜あり、門人に其角嵐雪あり・・・・、
【両の手に桃と桜や草の餅】
と、
松尾芭蕉が二人を目の前にして詠ったとか。
また、江戸を拠点とする門人で其角だけが、
唯一芭蕉の死に立ち会えました。
宝井其角の酒の句については、大先輩の句友であります。
【淀風庵】氏のHPをご参照下さい。
「酒の詩歌句集」
『同上・宝井其角欄』
とにかく異常にエピソードの多い俳人デス。
芭蕉の没後は、
江戸座と言う結社の主宰となり、一躍江戸一番の人気俳人となります。
洒落風俳諧、こんな感じの句・・・・、闇の夜は吉原ばかり月夜かな・暁の反吐は隣か時鳥。
ま、アル意味商業主義的?堕落と大衆性は紙一重ですが・・・・如何なものかとの批判も多し?
こうした豪放洒脱にして難解放蕩三昧の超インテリな人物であっただけに・・・。
凡人の私など、其角の句は複雑怪奇?と、いわざるえません。
そのあたりの解説はプロにおまかせです。
この本をご参照下さい。【旧ブログ・其角マニュアル本?の紹介】
【其角忌】・晋子忌・晋翁忌。
其角忌の酒飲男やとひけり/谷活東
其角忌やあらむつかしの古俳諧/加藤霧村
其角忌や西相模野の紅梅花/石原八束
晋子の忌硯に酒を注ぎけり/織田烏不関
煮奴にさかな上るり晋子の忌/加藤郁乎
其角忌や立並ぶべき花もなし/松瀬青々
では、其角の有名な句をいくつか・・・。
この木戸や鎖のさされて冬の月
寝ごごろや火燵蒲團のさめぬ内
やりくれて又やさむしろ歳の暮
百八のかねて迷ひや闇のむめ
朧とは松のくろさに月夜かな
うぐひすや遠路ながら礼がへし
ねこの子のくんづほぐれつ胡蝶哉
あだなりと花に五戒の櫻かな
寝時分に又みむ月か初ざくら
しら魚をふるひ寄たる四手哉
明る夜のほのかに嬉しよめが君
初雪や門に橋あり夕間暮
赤穂浪士にも出てくるんだから。
たいしたお方ですネ。