4/7・本日・【放哉忌】
咳をしても一人
本日、四月七日は、天才的自由律俳人、尾崎放哉/おざきほうさいの命日です。

1885年(明治18年)1月20日~1926年(大正15年)4月7日
自由律俳句・・・・、
私見でありますが、
天才だけがなしえるモノ。
禁断の句です。
ただ、人によっては大きく評価が分かれます。
それは当然でしょう、好きか嫌いか、それだけの事。
放哉は、酒に溺れ、自堕し、妻子を捨て、
自ら選んだ放浪の果てに逝った孤高の人。
確かに身勝手な人でなしですね、しかし、あえて言いたい、
美しい心の人間が、人徳のある人間が、美しく詠うワケではないのデス。
死後、荻原井泉水により編纂された、
唯一の句集・・・『大空〔たいくう〕』は、

日本人の宝デス。
『大空』は、日本の短詩系においての、
一つの到達点であると、私は思います。
放哉の有名な句をいくつか御紹介。
寂しいぞ一人五本のゆびを開いてみる
いれものがない両手でうける
こんなよい月を一人で見て寝る
つくづく淋しい我が影よ動かしてみる
落葉へらへら顔をゆがめて笑ふ事
(辞世)
春の山のうしろから烟が出だした
近年には、
住宅顕信/すみたくけんしん[1961年3月21日~1987年2月7日]が
承継しましたが、顕信以後、自由律俳句の作者は、不在と言ってイイでしょう。
小豆島に尾崎放哉の記念館があります。
ココをクリック→【尾崎放哉記念館】
銀河英雄伝説!リメイクDETVアニメ開始。
原作は、田中芳樹、ちなみに『銀英伝』は、
1988年に星雲賞日本長編部門を受賞しました。

小説は全部読んだんだけど・・・ザックリしか憶えていない。
前作のアニメは、劇場版アニメ3作、OVA本伝110話、外伝52話が制作。
劇場版だけは、見た様な気がしますが定かではない・・・しかしスゴイ数だ。

で、あまりの人気に宝塚でも公演しちゃいましたぁぁぁ。

でで、「銀河英雄伝説 Die Neue These」としてリメイクされた本作品。
TVアニメ化は、今回が初めて、ただし、後半は劇場版へ移行という商法(笑)
まぁ、仕方ないね、ででで、早速TV版を見たのだが、良いです。

楽しみです、公式サイトはこちら→アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト
田中芳樹著、薬師寺涼子の怪奇事件簿&アルスラーン戦記もアニメ化されています。
4/7・本日・【鷹女忌】
ひるがほに電流かよひゐはせぬか
夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり
あたたかい雨ですえんま蟋蟀です
白露や死んでゆく日も帯締めて
みんな夢雪割草が咲いたのね
この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉
天が下に風船売となりにけり
うつうつと一個のれもん妊れり
本日、4月7日は、三橋鷹女/みつはしたかじょの忌日デス。

1899年12月24日~1972年4月7日
原石鼎、小野蕪子に師事。
「鹿火屋」・「鶏頭陣」・「紺」・「薔薇」に参加、他、「俳句評論」など。
中村汀女・星野立子・橋本多佳子とともに四Tと呼ばれた。
虹消えて了へば還る人妻に
めんどりよりをんどりかなしちるさくら
千の蟲鳴く一匹の狂ひ鳴き
つはぶきはだんまりの花嫌ひな花
帯売ると来て炎天をかなしめり
春の夢みてゐて瞼ぬれにけり
暖炉昏し壷の椿を投げ入れよ
老いながらつばきとなつて踊りけり
墜ちてゆく燃ゆる冬日を股挟み
鷹女曰く・・・。
一句を書くことは 一片の鱗の剥奪である
一片の鱗の剥奪は 生きていることの証だと思ふ
一片づつ 一片づつ剥奪して全身赤裸となる日の為に
「生きて 書け・・・」と心を励ます
う~ん、なるほど、と、思ふ。