里芋大好き・・・芋の露。

芋の露連山影を正(ただ)しうす/飯田蛇笏

この作品以降、[芋の露]として正式?な季語となります。
そもそも、芋=里芋・秋の季語。
露も秋の季語。
いわゆる季重なりデス。
季語の重複=駄目ではありませんが、
基本、季語が重なるのは一般的にはNGです。
で、この句があまりにも素晴しかったので以後、
芋&露DE季語でイイジャンCHU~事になりやしたっ。

皆勤の飼育当番芋の露/関薫子
芋の露こぼして泥の手を洗ふ/杉良介
風遊ぶシャルウイダンス芋の露/新谷恵子
芋の露力つくして百歩行く/神蔵器
芋の露こぼさず風の渡りけり/石井たを子
芋の露こぼれて過去は忘るべし/角直指
じつとしてゐれば良いのに芋の露/山口速

蛇足ですが、芋の葉の露は、硯洗の傍題で意味は全然違います。