2018/12/25【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
考え事が多い年末でゴザイマス。
クリスマス、とにかくめでたい。
バカボンのパパの誕生日。
12/25・本日・【槐太忌/かいたき】
夜の霜いくとせ蕎麦をすすらざる
路地の露滂沱たる日も仕事なし
十二月二十五日。
俳人の下村槐太/しもむらかいた・・・・の忌日デス。
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1966年(昭和41年)没。
享年56歳。
孤高の俳人、「音韻」の俳人などと呼ばれています。
食物の句が多いのは貧困の中に生きて不遇な死に方をしたからだろうと思います。
しかし、たくさんの弟子を育てました。
では、下村槐太の句を幾つか・・・。
天の河ひとらが夢に夏寂びつ
ソーダ水北浜の月黄なる夜の
身の二月裏なほにほふきもの着て
無職日々枯園に美術館ありき
子が妻が花挿し呉るる暮春の卓
女人咳きわれ咳きつれてゆかりなし
葱を切るうしろに廊下つづきけり
貝殻のざぶざぶ濡るるいなびかり
河べりに自転車の空北斎忌
わが死後に無花果を食ふ男ゐて
う~ん。
重い句が多いですね。
現実とフィクションの狭間ギリギリって感じです。
凄い句です。