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初夏の涼風が流れる。

裏山の青萱ぬけいで咲く百合の涼風のむた大きくゆらげり/木下利玄

涼風をいひ秋風をいふ頃ぞ/矢島渚男

涼風の曲がりくねつて来たりけり/小林一茶

涼風やほの三日月の羽黒山/松尾芭蕉

涼風や虚空にみちて松の声/上島鬼貫

涼風に月をも添て五文哉/小林一茶

涼風や愚庵の門は破れたり/正岡子規

涼風の一塊として男来る/飯田龍太

吾子たのし涼風をけり母をけり/篠原鳳作

涼風が昔語りをくりかへす/高木晴子

涼風の緑に染まり地へ靡く/小栗釣月

突然ですが、焼酎はなぜ夏の季語なのか?

焼酎や頭の中黒き蟻這へり/岸風三樓

焼酎やゴッホの狂気少し欲し/足立良雄

ちょっとヤバイ?シチュエーションですけどネ、アル中かな?と・・・。


私なんかは、焼酎と言えば、モロお湯割りのイメージ。

ホット焼酎無口でゐたる疲れかな/布川直幸

ホット焼酎濃し喉仏笑ひ/布川直幸

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寒い季節の薬缶のお湯を注ぎ、香りを楽しみながら飲む。

しかし、俳句の世界では夏の季語である。

その謎は、江戸時代にまでサカノボルのです。

江戸期の百科事典『和漢三才図会』には、暑気払いの飲み物DE、滋養強壮、夏バテ防止の薬として掲載されています。

実際にはこうだ、『気味はなはだ辛烈にして、つかへを消し、積聚を抑へて、よく湿を防ぐ』

との、理由により、今でも「焼酎」は夏の季語となったておりますが・・・う~ん、納得イカンデスWA。

ま、現在の夏ならば、焼酎のロックと言う楽しみ方もないではない。

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冷焼酎亭主関白通しけり/淵脇護

焼酎のオンザロックに風の音/十川たかし

芋焼酎の本場でアル、鹿児島県では、夏でも芋焼酎のお湯割りを飲む人がけっこうイルらしい。

エアコンでの冷え防止には、身体を温め、さらに発汗を促し、効果的なのかもしれませんネ。

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焼酎を野越え山越え酌み交はす/菅裸馬

焼酎のただただ憎し父酔へば/菖蒲あや

焼酎に片手搾りの檸檬かな/荒井和昭

焼酎や吾が正論の孤立せる/高橋明

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ちょっと早いが・・・燕の子。

母校の屋根かの巣燕も育ちおらむ/寺山修司

早鞆の風に口あけ燕の子/飴山實

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もうすぐ、ピーチクパーチクと賑やかな声が町中に・・・。

と、言うほど、最近は燕も多くないのですが、かろうじて今年も渡って来ました。

燕は春の季語で、燕の子&子燕は、夏の季語なのだが、私の地元では立夏あたりから登場するのです。

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燕の子たちまち競はねばならぬ/山田弘子

燕の子試験の朝に落ちこぼる/三橋早苗

KOBANのOを占領す燕の子/鎌倉喜久恵

子燕のくるりと風を廻しけり/小島とよ子

子燕の眼下に人の生活(くらし)かな/稲畑廣太郎

子つばめの声しきりなる義士の墓/戸栗末廣

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毎年この時期は、日光キスゲ(黄菅)が綺麗デス。

巒気(らんき)には震ふ日光黄菅かな/後藤比奈夫

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日光キスゲ(黄菅)、別名、ゼンテイカ(禅庭花)、キスゲ亜科。
ユリ科の花なんで、百合にやはり似ていますね、で、黄菅(きすげ)は、
「ゆうすげ」の仲間になります、 夕菅(ゆうすげ)はキスゲの別名で、
夏の夕方に花が開き、翌朝にしぼむことから「ゆうすげ」の名がついたワケです。

俳句では、晩夏の季語、夕菅として詠まれていますが、歳時記に載っていない場合が多いです。

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夕菅は胸の高さに遠き日も/川崎展宏

夕菅の野をゆく小さき咳こぼし/増成栗人

黄菅咲くその蘂を見し空を見し/依田明倫

夕菅や叱られし日のなつかしく/伊藤敬子

夕菅の風あつめては散らしては/黛執


二十四歳で夭折した詩人、
立原道造の詩にゆうすげびとがあります。

匂い立つような詩です、ご鑑賞下さいマセ。


ゆうすげびと/立原道造

かなしみでなかった日の ながれる雲の下に

僕はあなたの口にする言葉をおぼえた

それはひとつの花の名であった

それは黄いろの淡いあわい花だった

僕はなんにも知ってはいなかった

なにかを知りたくて うっとりしていた

そしてときどき思うのだが 一体なにを

だれが待っているのだろうかと


昨日の風に鳴っていた 林を透いた青空に

かうばしい さびしい光の まんなかに

あの叢(くさむら)に咲いていた・・・

そうしてきょうもその花は

思いなしだか 悔いのようにーー

しかし僕は老いすぎた 若い身空で

あなたを悔いなく去らせたほどに

第一詩集「萱草に寄す」より

6/7・本日・「西田幾多郎」の命日。

「人が環境をつくり、環境が人をつくる」

哲学者で京都大學名誉教授、京都学派の創始者でもアル、
6月7日は、西田幾多郎の命日です、「哲学の道」が有名。

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1870年5月19日(明治3年4月19日)~1945年(昭和20年)6月7日

日本の道百選にも選ばれた「哲学の道」、
西田幾多郎が散策した京都疎水に沿った散歩道。

俳句でも詠まれています。

哲学の道を往き来の時雨傘/松本正一

哲学の道に思ひや濃紫陽花/堀内律子

哲学の道の流れに桜かな/鈴木清月

啓蟄の蟻哲学の道に出づ/大森美恵

論じ合う哲学の道朧/岩崎いち子
プロフィール

オグリン♪

Author:オグリン♪



HEBOギタリストにして俳人。


『俳句愛好会[幹]主宰・俳号/釣月』


TVを観る習慣がありません。
ゆえに毎日、読書・映画・音楽三昧。


N県在住。


超猫派。
他人様の猫Blogを毎日見る。


好きな言葉!
【廓然無聖/かくねんむしょう】・神仏を尊び神仏に頼らず・真実と誠実と無くしては礼儀は茶番であり芝居である。

好きな映画!
黒澤の初期・Midnight Run・Blade Runner・Bagdad CAFE・Taxi Driver・Star Wars: Episode V The Empire Strikes Back・Amadeus・The Godfather Part II・Nuovo Cinema Paradiso・The Silence of the Lambs・Contact・ From Dusk Till Dawn・LesMisérable/1998・Buena Vista Social Club・Smoke・Mulholland Drive・LET THE RIGHT ONE IN・Das Leben der Anderen
『A』・椿三十郎・『男はつらいよシリーズ』


好きな音楽!
ロック・ブルース・ジャズ・ボサノヴァ・昭和歌謡。


音楽活動は諸事情により休止しておりましたが、今春(2020年)から、とりあえず?クラシックギターのソロ演奏で復活します。

BAND活動も、おひおひ?


その他の音楽活動(未定の予定)

Chu-Lip(TULIPのE系カバー:sextet)

サボテンズ(TULIP&BeatlesのA系カバー:quartet)

Van-Colors(吉田拓郎のE系カバー:quintet)

ゆきチルOGMARS(Mr.ChildrenのA系カバー:trio)

KuriSshu(吉田拓郎のカバー:Duo)

Poco a Poco(JPOP:Duo)

オグリン(classical music:Solo)

尊敬する日本人!
聖徳太子・弘法大師・法爾大師・西行法師・楠正成・大谷刑部・真田幸村・立花宗茂・保科正之・松尾芭蕉・横井也有・大愚良寛・吉田松陰・二宮尊徳・濱口梧陵・緒方洪庵・新渡戸稲造・高橋是清・南方熊楠・正岡子規・嘉納治五郞・八田與一・永井荷風・白州次郎・司馬遼太郎・宋英傑・狩谷明・小林益夫。

好きな作家!歴史モノ(池波正太郎・司馬遼太郎・塩野七生・井沢元彦)・SF&ミステリ(夢枕獏・神林長平・半村良・山田正紀・恩田陸・伊藤計劃・森博嗣・冲方丁)・宗教モノ(道元・親鸞・空海)エッセイ(正岡子規・永井荷風・浅田次郎・阿川佐和子)

好きなもの&人!!!
神道・国体・神社・SF・陰陽師・和楽器バンド・アニメ・宗教全般・映画・読書・落語・麻雀・フラメンコ・赤穂浪士・旗本退屈男・阪神タイガース・理知的な瞳の細身ツンデレちゃん・総合整体・アルコール全部・ネイビーブルー・黒・桜・薔薇・紅葉・月・虹・東雲・黄昏時・天皇陛下・幕末・猫ちゃん・うさちゃん・蛍・熱帯魚・亀・鮎・鰻・のどぐろ・茸・貝類・タラの子・里芋・お鮨・ラーメン・日本蕎麦・甘口カレー・河豚&鼈・KFC・コーヒー・チョコ・カルピス・紅茶・京都・スペイン・台湾・仏像・ツチノコ・鋸クワガタ・永井豪・つげ義春・みうらじゅん・攻殻機動隊・GAMERA・Godzilla・Snoopy・woodstock・IVY・ミニクーパー・阿川佐和子・中野信子・Jodie Foster。

還暦に自分の句集を出すのが夢です。

自衛隊は国防軍でありますっ♪

憲法は改正せよっ♪

皇位は男系男子のみ、宮家復活も賛成であります。

チャイナが侵略した少数民族の自治区での『人権侵害』と、『宗教弾圧』を許してはいけません。

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