2019/09/30【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
投稿いただいた会員の皆さんには、添削&アドバイスを10月10日ごろまで送付します。
で、次回のテーマは、『時計』です・・・。
腕時計、花時計、鳩時計、懐中時計、日時計、砂時計、時計関係ならなんでもOK。
他、秋の季語で自由題デス、締切は、十月三十日です。
ではでは。
九月が終る・・・九月尽。
急に、初恋の味、アップルパイが食べたくなった。
手袋にキップの硬さ初恋です/藤本とみ子

初恋は、遙か昔ですが憶えています。
DE、【○恋】と言えば、思い出すのは、村下○蔵です。

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初○
作詞/作曲 村○孝蔵
五○雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は
恋をして淋しくて 届かぬ○いを暖めていた
好きだよと言えず○恋は 振り子細工の心
放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも ○を探してた
浅い夢だから 胸を離れない
夕映えはあんず色 帰り道一人口笛を吹いて
名前さえ呼べなくて とらわれた心見つめていたよ
好きだよと言えずに初○は 振り子細工の心
風に舞った花びらが 水面を乱すように
愛という字を書いてみては ふるえていたあの頃
浅い○だから 胸を離れない
放課後の校庭を走る○がいた
遠くで○はいつでも 君を探してた
浅い夢だから 胸を離れない
胸を離れない 胸を離れない
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この曲には実在のモデルがいます。
村下孝蔵さんが中学時代の自らの初恋相手を歌った曲です。
その女性は転校していったために、彼自身は自分の気持ちを告げることが出来なかったと言います。
私の初恋の人は、アップルパイを作ってくれました、えへへへへ。
初恋の背合せけり涼み台/正岡子規
コスモスや初恋の日の風と会ふ/中村真由美
初恋の人住む街や初夏の雨/大橋靖子
初恋の君の名呼べば天道虫/森今日子
初恋の来た道な・い・しよ花三分/有田裕子
青林檎初恋日記ひらきけり/仙田洋子
初恋はアップルパイの甘さです/小栗釣月
焼き鮎の時期ですネ~、球磨川(くまがわ)が有名ネ。

とにかく旨そうであります。
炭焼き台で2時間前かけてじっくりとあぶって、アユを釜に入れて2日間乾燥させて完成となる。
正月料理の出汁用なのだっ。
私が一度食べてみたい料理に「鮎豆腐」がアル。

この鮎を出汁に使ったらさぞかし旨かろうと・・・。
本来、【鮎】だけでは夏の季語でありますが、名前を変えて、春夏秋冬の季語として登場するのですぅ~。
さすが鮎、このような季語は稀有であります。
実例をあげましょう。
春は『若鮎』
夏は『鮎』
秋は『落鮎』
冬は『ひお・ひうお[氷魚]/ 鮎の稚魚』

ネ、日本人がいかに鮎を愛しているかがわかりますね~。
ちなみに、鮎、中国では、「香魚(シャンユー)」、中国で鮎と漢字表記をするとナマズの意味となります。
有名な、水墨画、如拙(じょせつ)の国宝!瓢鮎図(ひょうねんず)は、ナマズですよね。
鮎と表記してありますが、絵はナマズです、CHU~ワケです。


で、子持ち鮎は、秋の季語デス。
秋の鮎は、『落鮎』
傍題が、子持ち鮎・下り鮎・秋の鮎・錆鮎・寂の鮎など。
秋は鮎の繁殖期なので、からだは鉄錆色に腹は赤くなります。

落鮎や日に日に水のおそろしき/加賀千代女
落鮎の腹に夕べの月の色/山田三江子
落鮎の腹はち切れて焼き上がる/秋千晴

万の尾のせはしく鮎の錆びゆける/西山美枝子
錆鮎の尾鰭がこぼす化粧塩/高原純徳
鮎に錆さしくる頃や父帰る/大山文子

そろそろ雪駄(せった)も終わりかな。

暖かいうちは買い物にも雪駄で行く。
靴下がメンドイ、特に夏場は超メンドイ。
サンダルは履かないので雪駄はサンダルのかわりッス。
雪駄、雪踏。
元々、席駄(せつだ)から変化したとの説が有力。
雪駄は当て字、竹皮草履 の裏に革をはった履物。
底が痛みにくく、また、湿気が通らない為に茶人や風流人が用いた。
通説では、戦国時代後期から安土桃山時代にかけての伝説の茶人、丿貫(へちかん)の意匠によるものともいわれている。
オリジナルでなく、原型は平安時代に既に貴族が使用している。
丿貫(生没年不詳)は、べちかんとも言われる、名の表記は、丿恒、丿観、別貫などとも、「丿(ヘツ、ヘチ)」は、漢字である。
元禄時代には、裏の革が減るのを防ぐために、かかとに尻鉄 (しりがね) を打つことが流行した。


江戸の奉行所の同心は、必ずばら緒(尻鉄付きの雪駄)を履いており、尻鉄の音がチャラチャラと鳴るのはトレードマークだった。
ほか、毛皮をつけた「毛雪駄(けせきだ)」、吉原遊びのときに履く「吉原雪駄」。
大名の奥方は、紋織物の緞子(どんす)の布地を使った「乗物雪駄」。
僧侶や医師は表が黒塗り皮の「カピタン雪駄」、などなど、幅広く普及していったようだ。
地名論by大岡信
水道管はうたえよ
お茶の水は流れて
鵠沼に溜り
荻窪に落ち
奥入瀬で輝け
サッポロ
バルパライソ
トンブクトゥーは
耳の中で
雨垂れのように延びつづけよ
奇体にも懐かしい名前をもった
すべての土地の精霊よ
時間の列柱となって
おれを包んでくれ
おお 見知らぬ土地を限りなく
数えあげることは
どうして人をこのように
音楽の房でいっぱいにするのか
燃えあがるカーテンの上で
煙が風に
形をあたえるように
名前は土地に
波動をあたえる
土地の名前はたぶん
光でできている
外国なまりがベニスといえば
しらみの混ったベッドの下で
暗い水が囁くだけだが
おお ヴェネーツィア
故郷を離れた赤毛の娘が
叫べば みよ
広場の石に光が溢れ
風は鳩を受胎する
おお
それみよ
瀬田の唐橋
雪駄のからかさ
東京は
いつも
曇り