鯨(勇魚)の竜田揚げが食べたい。
我が船の水脈を鯨が乱しけり/Dhugal J. Lindsay(ドゥーグル・J.リンズィー)

某、曰く。
貴方のBlogは、食べたいばかりだよネ~、と。
イイじゃん、食べたいんだモン(笑)。

給食で一番好きだった鯨の竜田揚げ・・・。

上品な柔らかいヤツじゃ駄目なんです、カタイやつが良いのです。
鯨は縄文時代から食べられていたんです。
あ、鯨は冬の季語です。
なぜ、鯨が冬の季語なのか?
それは、鯨が日本近海に冬期に回遊してくるからとの事らしい。
ちなみに、勇魚(いさな)とは鯨の古称です。
大昔、鯨は大きな魚と思われていたんですヨ~。

勇魚捕る碧き氷河に神がゐて/角川春樹
ラバウルへ南下勇魚のシャリアピン/高澤良一
勇魚くる土佐湾晴れてきたりけり/濱田順子
勇魚なる言葉知らずに七十年/八木高穂

古くから詠まれている冬の季語の代表デスWA。
暁や鯨の吼ゆる霜の海/久村暁台
鯨鳴くゆゑ金色の海と空/岡井省二
君等には鯨の声は腹話術/松山律子
大海の鯨の歌の孤独かな/清水晃子
観念的にも詠まれる季語です。
よき人の夢の中ゆく鯨かな/長谷川櫂
幻聴やしろながさきくじらとも申す/若森京子
B型の男くぢらのごと怒る/椿屋実梛
煉獄の空に鯨の浮いてをり/小栗釣月

竈猫・・・かまどって死語?

竈(かまど)とは。
時代劇に出てくる、昔のキッチンの、加熱調理設備。

江戸では、カマド。
関西では、ヘッツイ。
京都では、「おくどさん」。

で、この竈周辺が暖かいので、猫ちゃんが居座ります。

火が消えても灰が暖かく、その中に入っちゃう猫ちゃんもいたらしいけど?本当かな?
あのフーテンの寅さんの口上、『結構毛だらけ猫灰だらけ』は、この竈猫の事デスよ。
また、宮沢賢治の童話『猫の事務所』の主人公も竈猫デス。

しろたへの鞠のごとくに竈猫/飯田蛇笏
擬態語のなかでぬくぬく竈猫/前田半月
当世は炊飯器の上竈猫/宮田香
いさかひを知らぬ振りして竈猫/矢野百合子
名を呼べば尻尾で応へ竈猫/横田敬子
口上となりて居残る竈猫/小栗釣月
