昔の、年の瀬は、命懸け?

年の瀬とはいったい何時ごろから?それの一つの答えがアル。
赤穂四十七士の一人大高源吾(俳号は子葉)は、
才能豊かな、なかなかの一流文化人でありました。
茶の湯を山田宗偏に、
俳諧を水間沾徳に学び、
当時一世風靡していた俳諧の江戸座の宗匠、
宝井(榎本)其角とも、昵懇で、其角は子葉の追悼句を詠んでいます。
で、元禄15年(1703年)12月13日、赤穂義士討ち入りの前日、
両国橋でばったりと宝井其角に出会い、付句(連歌の発句・脇句)を所望されます。

「年の瀬や水の流れと人の身は」と問い掛けられ、「明日待たるるその宝船」と応じました。
と、なるとデスネ、年の瀬とは十二月の中旬以降を指すと言う事になぁ~るんDEございますよ。
でで、なぜ命懸け?だったかと言うと、
江戸時代の支払いはだいたい、盆暮れ払い・・・。
ゆえに、年の瀬は、借金清算の「最大の攻防戦」だったワケです。
駄洒落的でもありますよ、瀬とは、「川の流れが速く浅い場所」を言います。
年末を急流である「川の瀬」にたとえ、「渡るのがあまりに困難」と、言ったのでしょう。
「借銭の淵をわたり付(つけ)て、幾度(いくたび)か年の瀬越(せごし)をしたる人のいへり」
by井原西鶴
こんな超有名人でも、年の瀬は苦しかった?ようですWA。

年の瀬を偏平足の擦りゆける/中原道夫
年の瀬や三文の徳逃げてゆく/松沢久子
年の瀬やキャッシュコーナー人の列/福田みさを
逆らはずまた年の瀬の渦の中/伊藤一枝
年の瀬に音なき刻の早さかな/竹貫示虹
年の瀬や隣家は船のごとく消え/和泉祥子

暖かくなったら障子の張替えをしようかなぁ~。
冬ざれ、冬ざるる・・・草木も朽ちて・・・。
年末の大掃除、やめやめ、やめてぇぇぇぇ。
そして、年賀状は元旦に書くべし、元旦じゃない日に元旦って書くってなんだよっ。
元日に書くから、年賀なワケだ、それをさぁ~オカシイよね、郵政省の陰謀だWA(笑)。
で、ネ、大掃除はサ小正月まで延長するべし、いわゆる年越しせよ(笑)。
年末こそ、駄目人減になりましょうヨ、一緒にサ(笑)、無理して寒いトコで作業すると死んじゃうヨ。
歳の神様が人間の右往左往を笑っておいでですWA、まず、健康に歳をとる事が第一だと・・・。
我々は、自然を相手にしているのですよ、寒かったらしなきゃイイんです。
永平寺の修行僧じゃないんですからネ、世俗的に過ごせばいいんですよ~。
寒い時期に、大掃除なんて、健康には最悪でしょ、ダメダメェェェ(笑)。
え?小正月だと困る。
では、旧暦をベースとして、立春が新年、ゆえに、節分が大晦日理論でどうでしょう。
ちなみに、令和二年(2020年)の立春は、二月四日でありますZO(笑)。
さらに、新年度、四月一日からが新年なんだと言う理屈も正当化されるよね、たぶん。
で、あ、TO言う間に、時が過ぎてサ、何がなんだかワカラナクなるってコト、それでイイのだっ。
あなた!
ただ、面倒なだけでは?
そもそも、生きている事が大変で面倒で辛くて・・・でも、たまに、超良い事、超絶幸せな事があって、サ。
だからね、そぅ~言う事なのっ。
問答無用、がははははははは。
12/29・本日・【南方熊楠/みなかたくまぐす】の命日です。
天才です、知られざる?偉人です。
私の、尊敬する日本人、Best10の一人でありますっ。
世界的な博物学者であり、民俗学の創始者でもある。
他、天文学者、人類学者、考古学者、生物学者、宗教学者の肩書きを持つ・・・・。
日本が世界に誇る【南方熊楠】

1867年(慶応3年4月15日)5月18日~1941年(昭和16年)12月29日
享年74歳。
1884年(17歳)で大学予備門(現・東大)に入学、1887年(20歳)で渡米、世界各地を回る。
1892年(25歳)に渡英。
エピソードは多過ぎて書ききれないっす、ググッテ下さい。
【廃仏毀釈と熊楠について】
いわゆる神社合祀による屋代や神木などの伐採に対して、
自然保護[地滑り防止・生態系の維持]を唱え、
近代的エコロジー思想で反対活動を行なった。
熊楠の建白書には、「エコロギー」と書いてある。
その時代にその感覚があることがモノ凄い。
【天皇陛下と熊楠について】
1929年(昭和4年)昭和天皇の南紀行幸に際し、
田辺湾神島にて粘菌・海洋植物につき進講し、
採取整理した粘菌の標本110種を献上した。
1962年(昭和37年)に、再びの昭和天皇の南紀行幸に際し、
昭和4年に訪れた神島を眺め、在りし日の南方熊楠を偲んで詠まれた、
御製(天皇の詠まれた歌)がある。
『雨にけふる神島(かしま)を見て紀伊の國の生みし南方熊楠を思ふ』
天皇陛下が、
民間人の名をフルネームで、
歌に詠まれたと言うこの事実は、
歴史的にも極めて稀であった。
よほど南紀行幸での南方熊楠との時間が、
陛下のお心に深く残られたのでしょう。
さらに、有名な、熊楠曼荼羅。

熊楠について、もっと知りたい方は・・・ココをクリック→【南方熊楠顕彰館】&【南方熊楠記念館HP】
熊楠の書を読むと感じます。
最大のエコは、人類が地球からいなくなることなのではないかと?
熊楠は現在の科学万能主義の限界と崩壊を見据えていました。
エコはエコに繋がりエゴではないと信じたいっ。
「ライフスタイルを変えて、自然に配慮した生活をする」?
そのエコ?が、いつ間にか企業のイメージアップに利用され?
「自転車」
「天然素材」
「ハイブリッドカー」
「エコバッグ」
「マイ箸」
エコなモノを使うこと=エコという価値観はどうなのだろう?
エコノミー(economy)のエコ・・・経済のこと。
もしくは、エコノミカル(economical)のエコ・・・・エコノミクスとも・・。
「経済的な」とか「節約的な」の意味。
これが、エコ?
エコロジー(ecology)は生態学という意味で、
なぜか、環境保護活動の代名詞になっています。
相反する、economyとecology。
その融合こそが、地球の未来を救う?のか???
人類の明るい未来は、ちょっと難しくなってきているなぁ。