春の雪。
2/7・本日・『瓜人忌/かじんき』
手花火を栞に雨月物語
先人は必死に春を惜しみけり
草々の呼びかはしつつ枯れてゆく
御降りのかそけさよ父と酒飲めば
覚めきらぬ者の声なり初蛙
初鴉わが散策を待ちゐたり
天の邪鬼虎落笛をば吹き遊ぶ
本日、二月六日は、相生垣瓜人/あいおいがきかじん、の、忌日です。

1898年(明治31年)8月14日~1985年(昭和60年)2月7日
米寿で亡くなっている。
1928年より「ホトトギス」に、1930年より水原秋桜子の「馬酔木」、阿波野青畝の「かつらぎ」に投句。
1933年、秋桜子の「ホトトギス」離反に従い「馬酔木」に所属、同年「馬酔木」同人。
1937年「馬酔木」の「新葉抄」選者。
1948年復刊した「馬酔木」への投句を再開。
1976年、句集『明治草』他で第10回蛇笏賞を受賞。
句集、他に『微茫集』など。
一時、「海坂」にも投句、
作家の藤沢周平が肺結核療養時代に、
「海坂」に投句していたのは有名。
藤沢周平は以下の様に評した、
「瓜人の作品は、自然との交歓であり、自然の擬人化などと混同してはならないのです」
『微茫集』の命名は、石田波郷によるもので、瓜人俳句のよき理解者だった。
洒脱な俳風でその句境は「瓜人仙境」と呼ばれた。
家に居ても見ゆる冬田を見に出づる
ふらふらと死にゐし風が起き上る
クリスマス佛は薄目し給へり
亡き母に米寿の春を贈られし
何物が蛾を装ひて入り来るや
心まで着ぶくれをるが厭はるる
秋風を聞けり古曲に似たりけり
春来る童子の群れて来る如く
荒海の秋刀魚を焼けば火も荒らぶ
夕時雨白磁のすがたくづれそむ
う~ん、凄いね。
自然と神仏と一体です。
そして面白い・・・まさに「瓜人仙境」
【瓜人忌】
瓜人忌の梅諒闇の梅とあり/百合山羽公
初音して瓜人先生の忌なりけり/石川魚子
瓜人忌の太白まこと大粒に/神谷久枝
瓜人忌の恋猫にして憚らず/堀井爪紅
瓜人、一物仕立てのみ、恐るべし。
二月七日・本日・【北方領土の日】

択捉島・国後島・色丹島・歯舞諸島の四島は、我が日本の固有の領土であります。

しかし、不可侵条約を一方的に破棄した、卑劣な旧ソ連(現ロシア)に強奪されました。
(T_T)
安倍総理、ロシアとのTOP会談は、是非、北方領土でやっていただきたいっ。
あ~、私が、生きている間に、北方領土に日の丸が掲げられる日が来るのでしょうか。
