2/9・本日・漫画の日&手塚治虫の命日。
2月9日~七十二候・その2[黄鶯睍睆/うぐいすなく]
私の口笛ほどの初音かな/永淵惠子

二十四節気の春分・次候、黄鶯睍睆。
春告鳥とも言われる、鶯が、「ホーホケキョ」と、
春の到来を告げる頃を言います、あ~早く鳴かないかしら?

で、この難しい漢字→睍睆。
けんかんTO読みます、見目麗しく声も美しいとの意味。
その年の一番初めに聞く鶯の声を「初音/はつね」と言います。
この初音を聴くこと・・・特に雪国の人々は何よりも待ち焦がれます。
鴬の身を逆にはつね哉/宝井其角
*幼鳥の時期に本当に逆さまに鳴くらしいです。
うぐひすに此芥子酢はなみだかな/宝井其角
*赤穂浪士の切腹に際して大高源五への追悼句。
初音して鴬下リぬ臼のもと/高井几董
よき朝やほろほろほけきよの初音聴き/林翔
鎌倉や初音の中に母とゐて/中村洋子
ふたこゑのあとの続かぬ初音かな/今成公江
口笛の初音を妻に持ち帰る/小山徳夫
2/9・本日・『ふくの日』・・・河豚ネ。
*昔は河豚を食べるのも命懸けDEございました。
虎河豚の毒の貫禄糶(せ)られけり/富永壽一
*「糶(せ)られ」は「競られ」と同義で、市場でセリの事。
「ふ(2)く(9)」の語呂合せですね。
下関ふく連盟が1981(昭和56)年に制定致しました。

下関では、河豚は「ふく」と発音し、
「福」と同音であることから縁起の良い魚とされています。

あ~、河豚、旨いよネ~、喰いてぇ~ッス。

鰭酒も良いなぁ~。

当然、河豚は、冬の季語であります。
河豚宿は此許(これ)よ此許よと灯りをり/阿波野青畝
河豚刺の呉須(ごす)透く色をいただきし/中島真沙
死神を横目で河豚をたべにけり/保坂加津夫
河豚汁や熟年二人酔ひはじむ/大川泉舟
虎河豚の眼の中の潮かな/井上都志子
河豚鍋や愛憎の憎煮えたぎり/西東三鬼
河豚刺身何しんみりとさすものぞ/中村汀女