紅梅。

「白梅」よりも、やや遅咲きに「紅梅」。

古人の繊細な遅速を愛した。
ゆえに、平安期の『和漢朗詠集/藤原公任』において、
他の梅と紅梅とは、キチンTO区別されているのでア~ル。

また、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿、柿折らぬ馬鹿」とも・・・。

紅梅やけふは涅槃に香をさヽげ/杉山杉風
紅梅や雨のふりたるぬり盥/夏目成美
紅梅やひらきおほせて薄からず/睡闇
紅梅や鳩ほくほくと甃(しきがわら・敷瓦)/川端茅舍
紅梅や病臥に果つる二十代/古賀まり子

紅梅や一人娘にして凛と/上野泰
瞑れば紅梅墨を滴らす/角川春樹
白板をツモると紅梅がひらく/金原まさ子
紅梅のゆるく始まる和音かな/宮本佳世乃
紅梅や夜待たずして閨に入る/小栗釣月

2/22・【猫の日】
ふるへつつ子猫貰はれゆきにけり/桂川美穂子

猫の子のふにやふにやにしてよく走る/大木あまり
国境も仔猫も軽く踏んじゃって/瀧村小奈生
「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ(^^;)
DE、本日、2月22日は、日本全国【猫の日】デス。
私は超猫派でございますぅ~。
死んだ母も、猫ちゃん好きでしたっ。
十代の頃は猫ちゃんが常にソバにいる生活でした。
猫ちゃんがいるって幸せですよね。
ちなみに飼っていた猫ちゃんを順番に・・・。
三毛猫♀・名前はミミコちゃん。

ペルシャ猫♂・名前はミッシェルちゃん。

シャム猫♂・名前はライナスちゃん。

どの猫ちゃんも仔猫からミルクを飲ませて育てました。
懐かしいです、あ~、猫ちゃん、飼いたいなぁ。
団栗とはねつくらする子猫かな/小林一茶
猫の児ものけぞり臥せし暑さかな/二葉亭四迷
蝶去つてまた蹲る小猫かな/夏目漱石
スリッパを越えかねてゐる仔猫かな/高浜虚子
くすぐつたいぞ円空仏に子猫の手/加藤楸邨
もう既に子猫が申す好き嫌ひ/有馬朗人
わが仔猫神父の黒き裾にのる/平畑静塔
猫の子を叱れば何か啼きにけり/高橋淡路女
わがひざに小猫がぬくしいなびかり/橋本多佳子
人去つて仔猫寄りくる十三夜/角川照子
親に似し子猫一つをのこしけり/河野静雲
看板娘家を出て仔猫をり/小栗釣月

さて、恋猫。
サカリDeあります。
子猫を見れるのも、もう直ぐですWA。
猫曰く二本足では恋は無理/高野ムツオ
人間など、猫に笑われておりますZO。
梅林。
本日・2/22!!!なにがなんでも、日本国【竹島の日】
あ~、嫌だ嫌だ、盗っ人猛々しいWA。
この人たちと仲良くなるのは、到底、無理無理。

なんで韓国は、国際司法裁判所への提訴に賛同しないのか。
毎年の事だけど、「竹島の日」記念式典に対してアレコレ言って来るんだろうけど、
いや、今年は式典があるのかどうか?だいたい韓国との諸問題は、何一つ解決などしていないっ。
ま、韓国が、いつまで、国としての体裁を保てるのか・・・

~竹島の日を定める条例(平成17年3月25日島根県条例第36号)~
(趣旨)
第1条 県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権の早期確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める。
(竹島の日)
第2条 竹島の日は、2月22日とする。
(県の責務)
第3条 県は、竹島の日の趣旨にふさわしい取組を推進するため、必要な施策を講ずるよう努めるものとする。
附則 この条例は、公布の日から施行する。
松江市での記念式典に、領土担当大臣も参加しないと言う、アホな政府の対応も如何なモノか・・・。
島根県知事に孤軍奮闘させる政府は、あまりにも無責任じゃないでしょうかネ~、あ~あ、むなしい。
2/22・本日・【風生忌/ふうせいき】
自分自身のために、死ぬるまで、明日を待ち楽しむ気持で、一日一日の命を大事にしたいというだけの事です。」
よろこべばしきりに落つる木の実かな
何もかも知つてをるなり竈猫
富士にのみ富士の容(かたち)に雲涼し
秋晴の運動会をしてゐるよ
わからぬ句好きなわかる句ももすもも
三月の声のかかりし明るさよ
街の雨鴬餅がもう出たか
とうすみはとぶよりとまること多き
山百合を捧げて泳ぎ来る子あり
はればれとたとへば野菊濃き如く
きちきちといはねばとべぬあはれなり
蝶低し葵の花の低ければ
柔かく女豹がふみて岩灼(や)くる
年の内に春立つといふ古歌のまま
二月二十二日、本日、富安風生/とみやす ふうせい・・・・の忌日デス。

1885年~1979年、昭和54年没。
大学在学中に水原秋桜子らと東大俳句会をつくります。
高浜虚子に師事し、「ホトトギス」の同人となりました。
後に、「若葉」創刊・主宰。
【風生と死の話して涼しさよ】
虚子が愛弟子の風生を詠んだ句デス。
師弟愛ですね。
富安風生は逓信省の事務次官まで経験した人物です。
とても、有名な話ですが・・・・・・。
戦後、電波管理委員会委員長の時に、あの!吉田茂に楯つき辞職します。
辞職したときに詠んだ句。
【むつかしき辭(じ・辞)表の辭の字冬夕焼け】
【風生忌/ふうせいき】艸魚忌/そうぎょき。
一門といふも孫弟子風生忌/山崎ひさを
岡崎に師縁俳縁風生忌/加藤暢一
皺深き郵便かばんや風生忌/かつらたろう
唯ひとつ負けぬ猫好き風生忌/細見しゅこう
風生忌うぐいす餅の飛ばんとす/加藤梅夫
朴の芽の今年は遅き風生忌/清崎敏郎
梅林に富士仰ぎゐて風生忌/伊東宏晃
では、富安風生の春の句を幾つか。
まさをなる空より枝垂れ桜かな
夕東風に子心淋し戻り来る
煤煙太く流るる空や梅屋敷
春の夢心驚けば覚めやすし
春の雪舞ふや明るき水の上
春の山くびれをもちてまろさかな
春の町帯のごとくに坂を垂れ
春の雨街濡れSHELLと紅く濡れ
古稀といふ春風にをる齢かな
勝負せずして七十九年老の春
辞世句
【九十五齢とは後生極楽春の風】
素晴らしき俳句人生デス。
富安風生所縁の俳句結社「若葉」は、現在も盛んであります。
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