やばい、『人形の国』→【シドニアの騎士】、地獄ループ。

アマチュアには無謀な世界観ではあるが・・・演奏してみたい(笑)。
で、『人形の国・二瓶勉』の新刊を読んでアレコレと思い・・・。


共通点が多い、シドニアの騎士のアニメを見たらネ。
いくつかの謎を究明できる?かなと・・・ついつい・・・。
で、ここ数年、鳴りを潜めていた、どぅ~しても全シリーズを観たい病が発症した。
でで、その病の事はこちら→「寅さん・刑事コロンボ・攻殻機動隊・・・。」
【シドニアの騎士】も『人形の国』も、作者が同じなワケで、世界観が似ているのは当然。
ヘイグス粒子、エナ、この二つがキーとなるんだよネ。
で、思うに、時系列はどうなんだろう。
まぁ、この両作品においてあまり意味をなさないんだけど、ついつい考えてしまう。
さりとて、『人形の国』・・・ココ五年ほどのSF漫画の最高傑作だよね。
あ~、次が楽しみじゃぁぁぁぁぁぁ。
【シドニアの騎士】・テレビアニメ 第1期・全12話。
【シドニアの騎士/第九惑星戦役】・テレビアニメ 第2期・全12話。
実は、すでに、第1期の五話まで見てしまった。
しかし、いやぁ~、『人形の国』の謎は深まるばかり・・・う~ん(笑)。
駄目じゃん。
恋愛映画を観てしまった。
今日の私がそうでありましたっ、つい、恋愛映画を観てしまった。
いやぁ~、心が腐っているから・・・もうシンドイ。
オジイサンには、超疲れちゃうンだよネ~、げっそり(笑)。
あと五年ぐらいは、恋愛モノ、観なくてイイわ。
そろそろ、山も笑うよね。

春を代表する季語。
春山の、草木が芽吹き、小鳥が囀りだした頃。
山の精気が満ちた明るい様子を擬人化したモノ。
『山笑う』

中国の北宋の山水画家・郭煕(かくき)の著、【林泉高致】の一節であります。
*他、臥遊録との説も。
春山淡冶(たんや)にして笑うが如く・山笑う(春の季語)
夏山蒼翠として滴たるが如し・山滴る(夏の季語)
秋山明浄にして粧うが如く・山粧う(秋の季語)
冬山惨淡として睡(ねむ)るが如し・山眠る(冬の季語)

炭砿の地獄の山も笑ひけり/岡本綺堂
余生とは歩くことらし山笑ふ/清水甚吉
初孫はいとしき獣山笑ふ/増田耿子
山笑ふ胎動ときにへその裏/仙田洋子
山笑ふみづうみ笑ひ返しけり/大串章
名刹はべからずづくめ山笑ふ/江国滋酔郎
山笑う駅長さんに道を聞く/中林明美
おおかたを削り取られて山笑う/ながいこうえん
「ファー」と叫べば馬鹿者と山笑ふ/小栗釣月

3/14・本日・【真砂女忌/まさじょき】
「やっぱり女には尽くすという幸福感がなきゃだめだと思うの。
男に尽くす、と思いますよ。尽くす幸せ。尽くさせれる幸せじゃなくて尽くす幸せ。」
生涯を恋にかけたる桜かな

菜の花や今日を粧ふ縞を着て
羅や鍋釜洗ふこと知らず
心中に海ありという春の海
髪に櫛とほりよき朝夏燕
腹立ててゐるそら豆を剥いてをり
笑ひ茸食べて笑つてみたきかな
秋七草嫌ひな花は一つもなし
不機嫌の二つ割つたる寒卵
女老い仏顔して牡丹見る
鰤は太り秋刀魚は痩せて年の暮
本日、三月十四日、鈴木真砂女/すずきまさじょの忌日デス。

1906年11月24日~2003年3月14日
平成十五年没、大往生九十六歳。
生家は房総地方に名の通った老舗旅館「吉田屋」
現在は「鴨川グランドホテル」という名前になっている。
大波乱人生・・・2度結婚、2度離婚に不倫の恋の数々。
姉の遺稿を整理しているうちに、俳句の世界に傾倒したと言われてる。
久保田万太郎に師事。
真砂女をモデルに,丹羽文雄が『天衣無縫』 、
瀬戸内寂聴が『いよよ華やぐ』という小説を書いている。
しかし、親戚に、こんな人がいたら大変だ。
【真砂女忌】
千代真砂女寂聴恋猫昭和遠し/武田克子
海に来て浪の音聞く真砂女の忌/後藤綾子
真砂女の忌安房の卯波に力得し/小島禾汀
春浅し真砂女の弱音聞きゐたり/赤榴子
俎板を水にくぐらせ真砂女の忌/石井優美子
真砂女忌の手鏡ほどの忘れ潮/寺尾上枝
真砂女碑に紅筆ほどの赤のまま/望月郁代
紅梅の満開の艶真砂女逝く/皆川盤水
羅や真砂女のあとに真砂女なし/柳家小三治
真砂女亡き銀座の灯桜鯛/山崎悠二
日本海波まだ高し真砂女の忌/小栗釣月
では、本人の句を幾つか。
白魚や生けるしるしの身を透かせ
あるときは船より高き卯浪かな
すみれ野に罪あるごとく来て二人
鯛よりも目刺のうまさ知らざるや
ゆく春や海恋ふものは海で死ね
落葉焚き人に逢ひたくなき日かな
降る雪やここに酒売る灯をかかげ
死にし人別れし人や遠花火
男憎しされども恋し柳散る
羅や人悲します恋をして
九十年生きし春着の裾捌き
鰤は太り秋刀魚は痩せて年の暮
ゆく年を橋すたすたと渡りけり
辞世の句はわからない。
が、それっぽい句を三つ。
今生のいまが倖せ衣被(きぬかつぎ)
来てみれば花野の果ては海なりし
【本人が希望してお墓に記した句】
芽木の空浮雲一つゆるし希里(けり)
さて、鈴木真砂女も蛍の句が圧巻であります。

死なうかと囁かれしは蛍の夜
恋を得て蛍は闇に沈みけり
死に急ぐなと蛍に水ふいて
恋遂げし蛍ゆっくり夜明け待つ
とほのくは愛のみならず夕螢
女一人目覚めてのぞく螢籠
螢の死や三寸の籠の中
前出■「鴨川グランドホテル」に【鈴木真砂女ミュージアム】が出来たそうです。
DE、【鈴木真砂女ミュージアム】では、なんと真砂女の孫が経営して再開発にて惜しまれながら閉店した、銀座の【卯波】のマッチ箱の包装紙(四季の句が綴られているらしい)が自由に持ち帰れること。
【卯波】閉店の記事【俳人・鈴木真砂女さん創業の小料理屋「卯波」閉店】