ぷっ、日本・和牛商品券VSアメリカ・約244兆円経済対策。
外出を控えて家でスキヤキして良い子にしてろってか?
増税の失敗、チャイナコロナ、オリンピック延期、あ~あっ、どうなるのよ、日本経済?
そんでサ、こんな時にサ、ガツンとやらないでどうするねん。
まったく・・・・ため息しか出んわ。
はぁ・・・駄目だね~。
鳥帰る。
3月26日~七十二候・その11[桜始開/さくらはじめてひらく]
さくら桜そして今日見るこのさくら三たびの春を我ら歩めり/俵万智

二十四節気の春分・次候、桜始開。
暖かくなり、桜の花が開きはじめる頃。
東京では開花宣言されましたね、数日前に・・・。
私の地元はこれからデス、早く咲かないかしら?待ち遠しいのです♪
ちなみに、花芽の80%以上咲いた状態を満開と言うのだそうですけど・・・。
神代、木花之佐久夜毘売・・・『木花咲耶姫/コノハナサクヤヒメ』が冨士周辺に桜を咲かせたと言う神話があります。
初桜折りしもけふは能(よき)日なり/松尾芭蕉
鳥はまだ口もほどけず初ざくら/上島鬼貫
旅人の鼻まだ寒し初ざくら/与謝蕪村
初桜うつくしき宵来つつあり/山田弘子
酒買ひに友を急かすや初桜/皆川盤水
初櫻息を大きく吸ひにけり/広渡敬雄
まばたきをしてまた見入る初ざくら/赤川孝子

3/26・本日・【誓子忌/せいしき】
俳句信条を私は般若心経から学んだ。
探梅や遠き昔の汽車にのり
春の夜や後添が来し灯を洩らし
親雀巣を出て遠く志す
天よりもかがやくものは蝶の翅
流氷や宗谷の門波荒れやまず
花更けて北斗の杓の俯伏せる
この家に福あり燕巣をつくる
夏草に汽罐車の車輪来て止る
長時間ゐる山中にかなかなかな
空蝉を妹が手にせり欲しと思ふ
薔薇熟れて空は茜の濃かりけり
富士山頂吾が手の甲に蝿とまる
夏の河赤き鉄鎖のはし浸る
ゆるやかな水に目高の眼のひかり
死がちかし星をくぐりて星流る
秋夜遭ふ機関車につづく車輛なし
秋の夜のラジオの長き黙つづく
雪の肌なめらか富士は女体なり
本日、三月二十六日は、山口誓子/やまぐちせいし・ ・・・の忌日デス。
1901年(明治34年)11月3日~1994年(平成6年)3月26日

私は、シンプルで深い、この句が一番好き。
『つきぬけて天上の紺曼珠沙華』
高浜虚子に師事。
昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギス」の四Sと称される。
後に、同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱し、新興俳句運動の指導的存在となる。
戦後は「天狼」を、創刊、主宰。
誓子の俳号には面白いエピソードがある。
虚子の名は、本名の清(きよし、きょ・し)から虚子とした。
誓子も虚子を真似て、本名の新比古(ちかひこ、ちかひ・こ)から誓子を当て、「ちかひこ」と名乗る予定DEあったが、虚子が「せいし」君と呼んだのでそのままになったとのコト。
【誓子忌】
告げたきは先づ地震のこと誓子の忌/桂信子
塚に梅枝垂れて誓子忌を修す/蔵本青嵐
平成の新しき季語あゝ「誓子忌」/堀内 薫
誓子忌の伊勢路に遇ひし初燕/山口超心鬼
誓子忌の夜は万蕾の星となれ/鷹羽狩行
誓子忌の流木ひろふ風の中/丹沢亜郎
むずかしき漢字の句会誓子の忌/衣川次郎
誓子忌の流氷いまだ沖去らず/南波保子
誓子忌の空のかぎりを星潤む/鳥井保和
では、誓子の宗教系?の句をいくつかご紹介。
本堂のみ仏の燈も雛の宵
あばら骨露はに釈迦の寝ねませり
近づくにつれ塔重き春の暮
塩田のゆふぐれとなる遍路かな
遠き世の如く遠くに蓮の華
閻王のまえに昼寝の床几在り
塔中の僧門の子に星まつり
秋の暮使徒虐殺の図にまみゆ
熊ゆきぬ神居のくにへ贄として
神が召すいけにへ熊の胴飾り
年暁けぬ竹をまじふる神の杜
ちかき田ぞ神の若井をいただける
日本がここに集る初詣
『海に出て木枯らし帰るところなし』
特攻隊のコトを詠んだ句らしい・・・・。
辞世?【一輪の花となりたる揚花火】
山口誓子記念館は、神戸大学で不定期に公開されています。こちらです→『山口誓子記念館 - 神戸大学』
選者には俳句観が確立していなければならぬ。
俳句がいかなる詩であるかという考えが確立していなければ、他人の句をさばくことができない。
選者は自己の俳句観に照らして俳句のよしあしを決め、これは俳句なり、これは俳句に非ずと篩い分けるのだ。
選者は他人のよきところを伸ばさねばならぬ。
それによって他人の進むべき道を示すのだ。
選者はそのような指導者であり、教育者である。
3/26・本日・【まさ子忌/まさこき】
本日、三月二十六日は、
俳人、鈴風(すずかぜ)まさ子の命日デス。

平成20年、大往生95歳。
我が人生の大先輩にして尊敬する句友・・・・淀風庵氏の母。
地元の句会の一会員とは思えない卓越した作風は驚嘆する。
まさ子女史亡き後、親族で手作りの遺句集を発行。
私の手元にもあり日々拝読して勉強させて頂いている。
山口誓子の弟子である三栗家高梢・羽田野迷々子・山崎龍に師事し、誓子を心の師としていた。
一のつく単語を好んで用い、分かり易い情景描写を得意とする作風は優しさに溢れている。
では、まさ子女史の春の句を幾つか。
春の日を海に沈めて月朧
花びらの白き池打つ花の雨
草餅や母とつくりし日も遠く
畦川の田螺動きて水温む
花傘となる満開の枝垂梅
まさ子女史が好んで用いた一のつく句を幾つか。
梅雨晴れに蜘蛛の巣掛けの一途なり
雛は皆一重まぶたよ子も一重
青一筋秋刀魚の刃意志強き
一幹の藤千畳敷の房垂らす
鴨群れ湖の一隅を黒くする
海一線今茜染む初日の出
鴨一陣動けば全陣動き出す
凩の山に一村張付けり
奇しくも、
心の師である山口誓子(誓子忌)も、本日(3月26日)が忌日である・・・・・。
万緑に向かひて母の車椅子
紅ひいて白百合胸に母発ちぬ
母逝きて納骨の径風薫る
秋風や駅舎に手振る母は無く
四句共に、淀風庵氏の母に捧ぐ句。
淀風庵氏のブログ→【淀風庵の酒詩歌日記】
淀風庵氏のHP→【酒の詩歌句集】
合掌。