蔓薔薇は管理がとても難しいのだっ。

*華鬘

そもそも、薔薇はプロさえ大変だと言っているワケDE中途半端な気持ちで薔薇の花を育てる事は無理ネ。

そしてさらに技術と忍耐が必要なのが、蔓薔薇の管理でアルと園芸家は言っております。

蔓ばらの垣が隔つる園の薔薇/松本たかし
蔓バラの花をつらねて幾垂も/山口青邨
蔓薔薇や子に嘴うつす大鴉/加藤秋邨
蔓薔薇を佳き令嬢を垣間みる/日野草城
福藁や籾置を敷く薔薇の蔓/香西照雄
待つ刻があり蔓薔薇の蔓長く/津根元潮
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蔓バラや少年が為す棒登り/中林明美
蔓薔薇のアーチくぐりて薔薇の園/村山ろいう
蔓薔薇や囚われ人の赤き舌/佐伯香也子
蔓薔薇の奴隷となりし黒き王/小栗釣月

いつもブログで美しい花を見せてくださり、誠にアリガトウゴザイマス。
万緑。
「万緑叢中紅一点、動人春色 不須多」
万緑の叢中(そうちゅう)紅一点・人を動かすに春色多くを用いず。
「紅一点」もココから来ている。

新しい季語なのです。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
この有名な中村草田男の句によって新季語となりました。
ある俳人が・・・。
『東京の緑を見て万緑を詠んじゃいけないよ』
と、言ったらしいが・・・確かにそうかも知れない。
万緑とは、新しい生命の躍動だっ。
そして、圧倒的に、深く、重く、濃い緑の茂りでなくてはならない。

田舎にかろうじて万緑がある、そしてそこには人ではなく鳥たちが集うのだっ。

万緑へ翼あるもの集いけり/小栗釣月
森の入り口で圧倒されて進めないことがある。
万緑とは、そう言うものではないのかと・・・・?

万緑やどの道をどう行かうとも/長谷川櫂
萬緑を顧みるべし山毛欅峠(ぶなとうげ)/石田波郷
万緑も人の情も身に染みて/江國滋
視力取戻し万緑かくも美し/梶島邦子
万緑を出て彈丸となる列車/小澤克己

万緑をしりぞけて滝とどろけり/鷲谷七菜子
萬緑やあの日の父を尾行せむ/間村俊一
万緑やいのちは水の匂いして/東金夢明
万緑に入れば万緑の面構え/原満三寿
萬緑や峠地蔵の赤頭巾/小栗釣月

6/6・本日・『飯島晴子』の命日。
この句の如く、夏を打ち止めとし、自ら死を選んだとの事。
私は生きる自由、さらに、死ぬ自由もあると思う。
享年、七十九歳。
本日、六月六日は、「鷹」の代表的な俳人、飯島晴子の命日デス。

1921年(大正10年)1月9日~2000年(平成12年)6月6日
能村登四郎の指導を受け、1960年より「馬酔木」に投句。
1964年、「鷹」創刊より同人、代表同人の藤田湘子(のち主宰)を補佐。
1966年、第1回鷹俳句賞を受賞.
1970年より現代俳句協会会員。
1997年、第六句集『儚々』(ぼうぼう)により第31回蛇笏賞を受賞。
俳句結社「鷹」は現在最も実力のアル結社ではないかと思う。
詳細はこちら→【鷹俳句会】
作者の競馬好きは有名。
「賭け事をするしないにかかわらず、人間は賭ける人と賭けない人と、男と女のように二手に分かれることは感じて居りました。
そして俳句には上手だけれどもシンキクサイ俳句があることも気になって居りました」。
「シンキクサイ俳句は、賭けない人がつくる……」。
なかなかハンサムなお話、好きなエピソードです。
人生は、ゲーム、などと言う、ヤヤ陳腐な言葉が心を過ぎる。
初蝶や屋根に子供の屯(たむろ)して
さくら鯛死人は眼鏡ふいてゆく
春の蛇座敷のなかはわらひあふ
ぼろぼろの芹摘んでくるたましひたち
むつつりと春田の畦に倒(こ)けにけり
春の蔵でからすのはんこ押してゐる
泉辺の家消えさうな子を産んで
いつも二階に肌ぬぎの祖母ゐるからは
夏鶯さうかさうかと聞いて遣る
螢の夜老い放題に老いんとす
幼子の肌着をかへる夏落葉
蝉殻の湿りを父の杖通る
さつきから夕立の端にゐるらしき
これ着ると梟が啼くめくら縞
きつねのかみそり一人前と思ふなよ
一枚は綿の片寄る干布団
十薬の芯高くわが荒野なり
孔子一行衣服で赭(あか)い梨を拭き
鴨のこる池が真中競馬場
旅客機閉す秋風のアラブ服が最後
しかるべく煮えて独りの牡丹鍋
寒晴やあはれ舞妓の背の高き
冬の帯あまたの鳥の棲み合はせ
金屏風何んとすばやくたたむこと
鯛焼の頭は君にわれは尾を
藤若葉死人の帰る部屋を掃く
天網は冬の菫の匂かな
凍蝶を過ちのごと瓶に飼ふ
女正月眉間に鳥の影落つる
一月の畳ひかりて鯉衰ふ
「実情実景」と言う言葉が浮かぶ。
う~ん、と思い、え?何っと感じ、ドッキっとします。
季語の扱いも独特でありますネ。
学ぶ事、多しっ。
夏木立(なつこだち)、青田の里山あたりが良い。

夏の深く生い茂った木々が広い木陰をつくり群れ立っている様子。
先ずたのむ椎の木も有夏木立/松尾芭蕉
我に喰せ椎の木もあり夏木立/上島鬼貫
爰(ここ)に詩なし我に俗なし夏木立/宝井其角
都会の公園も夏木立と言う事にナルのだろうけれども・・・やはり近くには田や神社が欲しい。


動くともなくて恐ろし夏木立/与謝蕪村
立つくす写生の絵師や夏木立/正岡子規
門ありて唯夏木立ありにけり/高浜虚子
妖僧を此所に葬りき夏木立/会津八一

飽食のからす高枝に夏木立/飯田蛇笏
山に墓地南冥(なんめい)に墓碑夏木立/金子兜太
木に登る少年は老い夏木立/三宅やよい
次々とコアラ抱かれし夏木立/清水葉子
流目に僧ふたりほど夏木立/中田剛
鳥居より先は女神の夏木立/小栗釣月

6/6・本日・楽器の日♪
全国楽器協会(楽器メーカー、楽器卸商、楽器小売店による業界団体)によって、
1970年(昭和45)に制定されました。
由来はアレコレですが、
「芸事の稽古はじめは、6歳の6月6日にする」
という、習わしに由来する説TO、
「日本式に数を指で数えると、
5までは指を曲げるけれども、
6になると逆に小指から指を立てる、
そこから「子が立つのは6」と縁起をかつぎ、
6歳の6月6日となった」との説も・・・・。
楽器は、一生楽しめる趣味となります。
チャイナコロナ(武漢肺炎)のセイで楽器をはじめた人も多いとか。
是非、このまま続けて欲しいデスね~。
そして、いつの日かLIVEを・・・。
LIVE前の緊張感、最中の高揚感、終わったあとの達成感。
ライヴ、最高デス♪
頑張れば、アマチュアだって他人を楽しませることもできます。
もちろん、才能のアル人はプロを目指すことだって・・・トライしてみては?
