夕凪・・・ちょっと悲しくなる。

海岸では、夕方の海風から陸風に交替する時に、無風状態となる場合がある。
六月から七月の瀬戸内の海で起こることが多いらしいが、日本海でも頻繁だっ。
ちなみに、瀬戸内海の夕凪は油凪と言う、いやぁ~マジ暑そうだぁぁぁぁぁぁ(大汗)。

夕凪は、風が死んでいるから、酷い蒸し暑さで、つい魔がさすんだよ、メチャ恐いのである。
ほら、死神が隣にいるでしょ。
死神と隣り合わせの夕凪に/小栗釣月
夕凪は死者に近いのかも知れない・・・。
朝凪も同様な現象だが、それは、私は逆に心地よく感じてしまう。

夕凪やぽんぽん船の只一つ/赤座典子
夕凪や使はぬ刻の黒ずみぬ/小澤克己
夕凪や裸をあぶる火の匂ひ/瀧春一

夕凪や二枚の皿の咀嚼音/中山皓雪
夕凪やもう来ることのなき母郷/宇根綾子
夕凪に死にたいと言ふ人といる/小栗釣月

マンゴー・・・昔は歌でしか知らなかった。

by中原めいこ(作詞・作曲・歌/1984年)
あ~、古過ぎてお若い方はワカリマセンね。
で、マンゴー(檬果、芒果)、夏の季語デス。

マンゴー、古くは紀元前のインドでの栽培の記録があり、仏教では、聖なる樹とされ、
また、ヒンドゥー教では、世界創造神の総称である「プラジャーパティ」の化身とされています。
私はマンゴーが大好物。
アイスもプリンもジュース、みぃ~んなマンゴーなんだよネ~。

ふる里はあまりに遠しマンゴー剥く/金子兜太
マンゴーの水したたるにまかせ啖ふ/仙田洋
マンゴーの見ゆる席にてグァバジュース/高澤良一
山盛りにマンゴー供へ鐘供養/若月栄枝
爪黒き人マンゴーの箱を持ち/依光陽子
マンゴーを剥いております鎮座して/小栗釣月

「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」
作詞:中原めいこ
ドライなシェリー ちょいと誘われて
灼けつく恋の アペリティフ
本気か嘘つき シャイなまなざし
憎いカサノバ fall in love
太陽に虹をかけたら 抱かれてもいいわ
じらせば 最初のkissが アナタを熱くする
君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね
うれしはずかし 真夏の噂
君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね
咲かせましょうか フルーツ・スキャンダル
アル件で・・・ワイセツについて考える・・・。
では、尊敬する、谷川俊太郎先生の詩を鑑賞下さいマセ。

~ワイセツについて/谷川俊太郎~
どんなエロ映画も
愛しあう夫婦ほどワイセツにはなり得ない
愛が人間のものならば
ワイセツも人間のものだ
ロレンスが ミラーが ロダンが
ピカソが 歌麿が 万葉の歌人たちが
ワイセツを恐れたことがあったろうか
映画がワイセツなのではない
私たちがもともとワイセツなのだ
あたたかく やさしく たくましく
そしてこんなにもみにくく 恥ずかしく
私たちはワイセツだ
夜毎日毎ワイセツだ
何ははくともワイセツだ
*その他の落首より
ロレンス~デーヴィッド・ハーバート・ローレンス、『チャタレイ夫人の恋人』(発禁処分)の作者、詩人でもアル。
ミラー~ヘンリー・ヴァレンタイン・ミラー、自伝的小説『北回帰線』(発禁処分)の作者、最後の妻は日本人、ホキ徳田。

今朝、某の庭に夏鴨がいた。

夏鴨=普通は、カルガモ(軽鴨)。

芝生の上でトコトコと・・・(笑)。
近づいたら、逃げてしまったヨ。

さて、実は、夏鴨は、二種。
渡り残った真鴨・・・俳句では、通し鴨とも言う。
橋桁の恋の落書通し鴨/鈴木とし子
通し鴨ひつそりと雛育てをり/舘林志津子
通し鴨祇園の水に客に慣れ/須賀悦子
通し鴨玉虫いろの日を返す/竹内弘子
出奔の如き番いの通し鴨/小栗釣月

そして、留鳥の軽鴨。
夏鴨につつかせてゐるスニーカー/宮永順子
忙中の閑夏鴨の羽繕ひ/川口襄
先導は夏鴨なりき屋形舟/河島瑞子
夏鴨の首をすぼめて動かざる/永田万年青
夏鴨の歩みは層雲より遅し/小栗釣月

う~ん、鴨、食べちゃいたいくらい可愛い(笑)。
冬は、ごめんね。
6/8・本日・ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフの命日。

570年頃~632年6月8日
世界三大宗教[仏教、キリスト教、イスラーム教]の一つ。
しかし、本当は、仏教じゃなく数だけなら、ヒンドゥー教ですね。
このまま推移すると、間違いなくイスラーム教が信者数No1になるでしょう。
私的には、世界で一番平和的で友愛のアル宗教だと思います。
では、なぜ、ISのようなテロ集団がイスラームを掲げるのか?
説明すると長くなるけど、あのオウム真理教=仏教って思いますか?
それと同じですよ。
ISは、イスラーム教に非ず。
我々日本人はもっとイスラーム教を学ぶべきですね。
本もたぁ~くさん出版されています。
是非、一読を・・・。