石榴(ざくろ)の花が咲きました。
俳句では、花石榴(はなざくろ)と詠む事が多いですネ。
柘榴、若榴とも書きます。
色鮮やかな赤橙色の六弁の花・・・花石榴、夏の季語です。

昔はどの庭にも石榴があった、最近は珍しい。
原産地については不明、だが世界中で栽培されている。
日本には9世紀に中国から渡来したとの事。
「紅一点」の語源でもアルようなのだが、出典とされる詩句にも、
「万緑叢中紅一点」「濃緑万枝紅一点」「万緑枝頭紅一点」の三種あり、
う~ん、なんだけど、ま、王安石の詩CHU~事で良いでしょう。
石榴の花からあの実を想像する事は難しいが、花の色は独特だ。
ゆえに、詠み方も陰があるような・・・。

下闇や力がましき花石榴/正岡子規
人死んですひかづら亦花ざくろ/星野麥丘人
一夜経て狂気迹(跡)なし花ざくろ/藤田湘子
十年経てば悲しみも実に花石榴/中村草田男
深爪を剪りし疼きや花ざくろ/鈴木真砂女
鬼子母神祀れる庭の花ざくろ/安藤幸子
黙殺のあとの一笑花ざくろ/鷹羽狩行
血を流すイエスキリスト柘榴咲く/坪内稔典
死に場所に橋ある景色花石榴/柴田朱美
一人身のまま逝きし友花石榴/小栗釣月

Get stuck。
石鯛の季節デス、昔はたくさん頂いたが・・・。
もう十年も前の話だが、ある転勤族の方と仲良くなった。
その人の趣味が釣りだったので新鮮な魚をヨク頂いた・・・もちろんサバイテでアル。
頂いた海の魚で美味しかったのが、「磯の王者」とも「幻の魚」とも呼ばれる、石鯛だった。

季語では夏だが、旨かったのは秋ごろの記憶があるが・・・どうか?
釣人は、石鯛のことを、石モノTO呼ぶ・・・餌は海老らしい、やはりか(笑)。

主知的に透明に石鯛の肉め/金子兜太
暗く大きな穴だ石鯛の日本海/塩野谷仁
石鯛きて舟底叩く嬉しさよ/森下草城子
石鯛の条掌に移る朝の凪/星野紗一
石鯛の縦縞潮を離れ濃し/相原左義長
雨なんぞ石鯛の尺釣り上げし/水沢龍星
包丁くすむ石鯛の黒目玉/小栗釣月
鯛つりなどしたことがナイのでワカランが、いわゆる、三段引き?アリ、物凄い引き味なのだそうだ。
また、石鯛の幼魚?を【縞鯛】と呼ぶ。

縞鯛のごとき浴衣と浜に遇ふ/高澤良一
縞鯛はゆるゆる弔旗をビキニへ振る/八木三日女
刺身はやや磯臭い・・・味噌焼きと煮物が良い。


「石鯛の皮の湯引き」が、超絶品なのでアルが、素人ではネ~。
