七月が終わる・・・七月尽。
蝉時雨で泣いてしまう(涙)。
蝉時雨児は擔送車に追ひつけず/石橋秀野
夫の健吉が、後に「児」を「子」に、また、旧書体の擔を担と改めた。
蝉時雨子は担送車に追ひつけず/石橋秀野
これほどまでに、衝撃の強い辞世句(結果的だったとしても)があるだろうかっ。
前書きには、七月二十一日とあり、緊急入院の日付である。
担送車とは、現在のストレッチャーの事。
母が乗せられた坦送車に、幼い娘が取り縋ります。
娘は母に追いつけずに引き離され、母を呼んで泣き叫び崩れ落ちる。
その嗚咽を聞きながら手術室へ運ばれていく、母、秀野。
はからずも蝉が時雨のごとく喚き散らす。
娘の叫び声が蝉の声と唱和して耳と心に迫り来る。
38歳と云う若さで逝った女流俳人。
秀野の遺した愛児への絶筆。
句帖に青鉛筆の走り書きであったとの事。
私は年甲斐もなくこの句を口ずさむ時に涙が零れるのです。
療養所の廊下で泣き叫んでストレッチャーにすがろうとした吾子(五才の安見/ヤスミ)。
自分は死期を悟り受け入れながらも、この娘を憐れみ、しかし、冷徹に俳人としてに詠んだ。
ゆえに、その、あまりにも強い客観性を、後に安見(エッセイストの山本安見子・本名:石橋安見)が憎み、この句を、「大嫌いである」、と、書くに至る。
だが、しかし、この一句によって、石橋秀野は、近代俳句史に深々とその名を永遠に刻む事になるっ。

汗を吹く茶屋の松風蝉時雨/正岡子規
還ります人に故国の蝉時雨/阿部みどり女
黒衣着てどこか破調の蝉時雨/櫂未知子
蝉しぐれ褪せ放題の緋の幟/中原道夫
オタターブ上る昼時蝉時雨/山本怜子
目覚ましの鳴るより早き蝉時雨/桑垣信子
蝉時雨この三界を浄化せむ/小栗釣月

蝉時雨は、私にとっていつも悲しいのであります。
オグリン、酔っぱらい運転?で警官二人から真夜中に職質されるの巻。
ちょうど十年前の六月に職質されたコトを思い出したので掲載ッス♪
先輩のミュージシャン達と音楽談義で盛り上がったLiveBarの帰り道。
大酔っぱらいのわたくし、時間は明日に日付が変る頃。
フラフラになりながらも、チャリンコを運転するのだが、なかなか前に進まない(笑)。
あ~チャリンコをぶん投げて、タクシーでも呼ぼうかなぁ?って。
ゴソゴソとケータイを探していたら・・・。
斜め四十五度。
パトカーがヤヤ強引に。
歩道にワリコミ停車!
驚いて・・・わたしも、止まる。
ヤバイ、職質される・・・でも、免許証が無いぞ。
いやいや、ココで焦ってはいけないっ。
で、そぅ~と平静を装いチャリンコから降りて待つ。
警官A『いやぁ~、驚かせてスイマセン』
警官B『スイマセ~ン』
私「お疲れ様です、どうしました?」
警官A『あのですね、最近自転車泥棒が多くて、困っております』
警官B『大変申し訳ないですが、自転車を確認させて頂いてヨロシイですか?』
私「どうぞ、どうぞ」
【注】自転車でも酔っぱらい運転は酔っぱらい運転でアル。
しかも、右側の歩道を走っていたのでア~ル、これはカナリまずい。
警官A『飲み会か何かの帰りですか?』
私「はぁ~、ちょっと、モゴモゴ」
警官A『失礼ですが、どちらからですか?』
私「○○のライヴバーからです」
警官B『○○?ん』
オグリン「◎◎の隣のライヴバーです」
警官A『あ~、はい、そこなら知ってます』
ここまでは、よかったのだが・・・。
警官B『アレ、この自転車、盗難シールが貼ってないですね~。どこのお店から購入しましたか?』
私「もらい物ですから、最初からなかったんですが・・・」
ん?
警官A&Bちょっと不信感。
顔を見合わせる。
警官A『どなたからもらったのですか?あ、貴方のお名前聴かせて下さい』
私「はい、わたしは、オグリンと言います、A君の奥さんから貰いました」
こんな時間にA君へ確認の電話なんかされたらタマンネ~なぁ~などと考えつつ。
A君との関係についてアレコレ説明する。
A君が駅前で商売をしており、警官A&Bがその【駅前の交番】だったので、わりと簡単にA君と奥さんの事は納得してもらえたのだが・・・。
しかし、二人はまだ自転車とわたしの事は納得できていない様子で・・・。
う~ん、最大のピンチ。
何かないか?何か・・・あ。
私「免許証はありませんが、名刺ならありますけど・・・」
警官A&B『拝見します・・・・』
私の名刺(プライベート用)を差し出す。
警官A『ほぅ~、ギタリストなんですね』
警官B『俳句もおやりになっている』
二人して私の名刺をゆっくり眺めて・・・・。
警官A『チャンとしている方だからイイね』と警官Bを見る。
はぁ~?どこがチャンとしてるのだ。真夜中に雪駄でチャリンコこいでる酔っぱらいなんですけど・・・。
警官B『ですね、チャンとしてる方ですね』
え~~~~ちゃんとしてるのかぁぁぁぁぁ?
しかし、チャンとしてるって・・・いったい・・・。
警官A『名刺も個人情報なのでお返しします』
私「いえいえ、どうぞ、一度出したモノですから、納めて下さい」
警官A『では、頂戴します、ご協力ありがとうがざいました』
警官B『ありがとうございました』
敬礼をして去って行く警官二人。
いい人達だ。
日本の治安は警察官の皆さんに守られている。
法治国家バンザイ。
わたしは、この日から、財布にもバッグにもギターケースにも名刺を挟んでいる(笑)。
じゃんじゃん。
いつ蚊に喰われた???
一昨日は、顔・・・もう治ったけど。
昨日は、右の脹脛と左足の踝周辺。
そして、いま、右足の踝周辺を喰われた。
そうか、我が家のドコかに蚊がいるんだと思い。
喰われたトコをよく見もしないで、ウナちゃんをヌリヌリして。
ピンクの蚊取り線香を焚きながら・・・。

ん、待てよ。
と、よ~く見ると。
あぁぁぁぁ~。
ダニじゃん。
ダニにやられるなんて、なんとも不覚。
十数年?ぶりぐらいか???
そうかそうか、だから痒みの反応が遅いんだっ。
あ~、嫌だ、イヤだ、いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ。
長い梅雨のセイだわ、まったくもぅ~たまらんゾゥゥゥゥ。
で、こんな真夜中にエアコンと除湿機のフル稼働で寝室は大騒ぎデス。
トホホホ。
でで、私は、夏に耐性をつける為に?毎年七月はエアコンを稼動させません。
八月になったら稼動なんですがネ~、私のコダワリですが。
七月にエアコンが稼動したのは十数年ぶりですなぁ。
じゃんじゃん。