今朝、草雲雀（くさひばり）の声が・・・。

大いなる月こそ落つれ草ひばり／竹下しづの女

磊落（らいらく）と河原を行けば草雲雀／萩原朔太郎




草ひばりの鳴き声は「目に見えぬ、未知のものをそこはかとなく恋い慕う歌」by小泉八雲

「フィリリリリ」と鳴く、小型の蟋蟀ちゃん。



ちなみに鳴き声はこんな感じ→『クサヒバリの鳴き声』


朝の涼しいときから鳴くので、『朝鈴』とも呼ばれる。

今年は聴けないと諦めていたんだけど・・・。

今朝、某所の庭で聴きました、感動デス。



草ひばり悲流離悲流離と鳴きつるよ／安住敦

草ひばり朝雲は嶺にとどまらず／星野麦丘人

枕べの一夜の共寝草ひばり／石川桂郎

待つことをやめし時より草雲雀／石井薔子

もたれたる壁のうしろの草雲雀／福田蓼汀

客去れば所を変へて草ひばり／近藤うめこ

読書するまに少年老いて草雲雀／寺山修司

母乞えば妙を奏でる草ひばり／小栗釣月

秋の朝の透明感の心地よさ。

一坪の畑を守る秋の朝／陶山泰子




秋暁の行きかふは皆修行僧／大野林火




秋の朝、または、秋暁（しゅうぎょう）。

日に日に、空気が冷たく感じられ、空が澄んで来た。

もっと秋らしくなって欲しいなぁ～。




病院の尖塔白し秋の朝／若山実

秋暁に逝くや木遣の音頭取り／海野みち子

献体てふ清き死の在り秋の朝／阿部知代

秋曉（暁）にめざむ列車の連結音／竹貫示虹

磯風の枕辺すぎる秋の朝／神山市実

書蠧（しょと）寝不足なり秋暁の珈琲／小栗釣月



秋が好き♪

爽やかな季節がやってきた。

さて、ギターを弾こうか、映画を観ようか、それとも一句・・・。

「ブックカバーチャレンジ」・百四十四日目。

読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ。
好きな本（漫画もOK）を一日一冊、その本についての説明はナシで表紙画像だけアップする。