10月13日~七十二候・その50[菊花開/きくのはなひらく]

二十四節気の寒露・次候、菊花開。
菊の花が咲き始める頃。
旧暦では重陽の節供(9月9日の)を迎える時期で、不老長寿を願い宮中では菊花酒を飲む風習がありました。
江戸期になると、この習慣は庶民の間にも広がり、栗飯を食べて祝いました。

また全国で、この時期から菊の展示や菊まつりなど菊の品評会も行われます。

菊花展その裏側の薬缶(やかん)酒/能村研三
庭師との昔語りや菊日和/鈴木阿久
友の名ありふる里の菊花展/伊藤多恵子
大輪も小菊も同じ香の中に/遠藤裕子
菊を焚く栄華の時は語らずに/泉田秋硯
祖父笑ふ鎮守の杜の菊祭/小栗釣月

私の地元周辺では菊を食べる習慣があります。
若い時は嫌いでしたが、此の頃はけっこう好きになりました。
おひたしが一番うまいかしらネ。

馬肥ゆる・・・人も肥ゆる(笑)。
質問にお答えします、写真の人物。
我が師匠のレッスンルームの壁掛けの写真にご注目・・・。
大きくUPしましたのは、かの、巨匠ナルシソ・イエペス大先生。
で、右側のもう一人の髭親爺は、誰?って、コトなんでありますが・・・。

はい。
【Francisco Tárrega/フランシスコ・タレガ(タルレガ)】で、あります。

この人物こそが、あの名曲、『アルハンブラ宮殿の思い出』の作曲者であります。
タレガは天才です。
ギタリストとして、さらに、作曲者としても。
タレガは自分のオリジナル曲でヨーロッパツアーを行い、大絶賛されます。
いわゆる、現代のクラシツクギターソロの基礎および原型を確立した偉大なる伝説のギタリストであります。
クラシックギターの教本、『タルレガ・ギター教則本』は今でもクラシックギタリストのバイブルです。