秋の夜長は、ジャンゴorジョー・パスでしょ?。
良き人と白髪数えて夜長かな/小栗釣月

まず、家で音楽を聴くことは無い。
新譜の練習などは特別ですわ。
でも、いろいろあった本日。
とっても、JAZZの気分である。
で、ギターが良い。
ジャンゴ・ラインハルト。
と。
ジョー・パス。
だね。


あとは、仔猫でもいれば最高の気分なんだけどなぁ。

夜長は、秋の季語。
春の「日永」、夏の「短夜」、に対応する季語が、この「夜長」、意味はマンマっす。
傍題は、夜永、長き夜、長夜。

山鳥の枝踏みかゆる夜長かな/与謝蕪村
鐘の音の輪をなして来る夜長かな/正岡子規
よそに鳴る夜長の時計数へけり/杉田久女
妻がゐて夜長を言へりさう思ふ/森澄雄
長き夜の楽器かたまりゐて鳴らず/伊丹三樹彦
にせものときまりし壺の夜長かな/木下夕爾
姫のあと坊主をめくる夜長かな/土井田晩聖
寝るだけの家に夜長の無かりけり/松崎鉄之介
それぞれの部屋にこもりて夜長かな/片山由美子

虫の音も静かになった。
今年は、夏も秋も短かい感じだったね~。
え?まだまだ秋ですって?
いやいや、来月の七日は立冬ですヨ~。
ん?冬の方が夜は長いでしょ?
など言うと、駄目なのでありますヨ~(笑)。
なんとなく夜が長くなったなぁ~、と感じたら夜長なのヨ~。
そして、あれこれとモノ思う事が秋の夜の長さなんですヨ~。
ちなみに、冬には、「短日」と言う季語があるんでヤンス。
それは、冬になったらネ。
ジプシースイングを聴きながら♪
おやすみなさいぃぃぃぃぃ。
旧暦・十月二十七日・【吉田松陰】の命日。
幕末の英雄を一人あげろと言われれば、
あの司馬遼太郎が、
日本が生んだ軍事の三人の天才の一人と称えた、
長州の鬼才、奇兵隊の創設者、

【高杉晋作】と答えたい。
これほど魅力のアル幕末の志士はいません。

で、、
その、高杉晋作の、お師匠様が、
松下村塾の塾主、吉田松陰であります。
まぁ、インテリジェンスなテロリストと言う人も・・・。
でぇ~、この師があって、この弟子ありデス。

文政13年8月4日(1830年)~安政6年10月27日(1859年)
死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし
生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし
【吉田松陰】は、私の、尊敬する日本人、BEST3の一人でもあります。
幕末の思想家として、近代の教育者として、吉田松陰の右に出る人物はいないと断言したいっ。
一君万民論。
飛耳長目。
草莽崛起。
松陰の名著と言えば、≪留魂録≫。

これは読んでいただきたい。
この漢詩も有名です。
立志尚特異 (志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない)
俗流與議難 (世俗の意見に惑わされてもいけない)
不思身後業 (死んだ後の業苦を思い煩うな)
且偸目前安 (目先の安楽は一時しのぎと知れ)
百年一瞬耳 (百年の時は一瞬にすぎない)
君子勿素餐 (君たちはどうかいたずらに時を過ごすことなかれ)
そして百聞は一見に如かずを実践して、
俳人・歌人のように日本中を旅しました。
アメリカには、行かせてあげたかったなぁ~、うんうん。
また、吉田松陰は斬首されるのですが、
その最後の有様が・・・武士なのであります。
その有名なエピソードを、二つご紹介。
松陰処刑の目撃者、八丁堀同心の吉本平三郎が、
維新後、佐倉藩権大参事(副知事?)となる、依田学海(よだがっかい)へ、
詳細に報告しており、その記録によると、以下の通りデス。
「奉行が死罪の申し渡しをすると、
【かしこまりました】と、うやうやしく答え、
評定所を出るときには、介添えの獄吏(ごくり)に、
【長い間お世話になりました】と、やさしい口調で礼を述べ、
さらに処刑される直前に鼻をかんでから、心静かに首を打たれました。
これほど平常心で死んでいった人を見たことはない」
また、松陰の首を打った介錯人、
山田浅右衛門は、松陰のことを知らなかったようですが、
刑場の場に現れた松陰は実に悠々としていて、
役人に【御苦労様】と、挨拶をして端座(たんざ)したそうです。
さらに、司馬遼太郎の「世に棲む日日」の、
山田浅右衛門のエピソードは以下の様に記されている。
江戸中期の頃の思想家山県大弐の死を執行した時、
その最期がもっともみごとであった言う話があるが、
松陰を斬った浅衛門は松陰の名を知らずに、
「十月二十七日に斬った武士の最期が、それ以上に堂々としてみごとだった」と語ったという。
吉田松陰、武士の中の武士であります。
他、長州藩藩主毛利敬親公は長州藩の佐幕派が政権をとっている時期でさえ、
食事をしてふと箸を止め「今日は寅次郎(松陰)の日だ」と膳の上の焼き魚に箸をつけるのをやめたという。
でで、
映画化された、『獄(ひとや)に咲く花』

既にDVD化されています、是非ご覧くださいませ。
本の虫?たる私は、松陰の次の言葉が好きです。
【万巻の書を読むに あらざるよりは いずくんぞ 千秋の人たるをえん】
*たくさんの書物を読み、勉学をしなければ、立派な人にはなれない*
松陰の辞世の句が、幕末の志士の心を震わせました。
[身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂]
*私の身体はこの武蔵の地で滅んでも、私の大和魂はこの世にとどまり日本国を守ります*
かあぁぁぁ~、泣いちゃう(涙×涙)
吉田松陰・高杉晋作師弟に、興味のある方は司馬遼太郎の書。
『花神』&『世に棲む日々』の一読をオススメデします。


是非是非是非、お読みいただきたい。
m(_ _)m
夕闇に白鳥の声がしたんだ。
今も聞こえたんだよ。
真夜中の白鳥の渡りだよ~ん。
こほるこほると白鳥の夜のこゑ/森澄雄

そうなの、白鳥は真夜中も飛ぶんです。
え?鳥は、鳥目でしょ、夜は駄目でしょ?っていう貴方。
それは鶏とか一部の鳥類ですよ~ん。
白鳥来一番星を従えて/小栗釣月
でもネ~、ココに大きな問題が・・・(笑)。
白鳥、実は、冬の季語なのでありますぅぅぅぅぅぅぅぅ(笑)。
ちと、早いけど、声を聴いちゃったんだから仕方ないヨね。
白鳥の声まだのこる明けの空/栗城静子
白鳥の列見て少し酔いにけり/星野早苗

夜の白鳥こうよここよと声交す/岩田諒
白鳥来湖の齢のひとつ増え/峯尾文世
白鳥のもわもわキスのもわっもわ/坪内稔典
空と海こえて白鳥なお白し/小栗釣月~本歌取り~

白鳥は哀しからずや空のあを海の青にも染まず漂よふ/若山牧水
あ、人間の、白鳥。
贔屓の三遊亭白鳥でございます。
師匠は、三遊亭圓丈。
出囃子が、『白鳥の湖』。
新作落語が多い・・・とにかく一度聴いてちょぅ~ダイなっ。
