十一月が逝く。
冬めく・・・。
2020/11/30【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
ここ数日、急に寒くなりました。
連衆の皆さん、如何お過ごしですか?
さて、今月の俳句愛好会[幹]のテーマは、【時雨】でした。

投稿いただいた会員の皆さんには、添削&アドバイスを十二月八日ごろまで送付します。
で、次回は、兼題ではなく、ザックリ(笑)と、新年の季語とします。
俳句の季語の分類には、五つ・・・「春」「夏」「秋」「冬」、そして「新年」
新年の季語は期間限定の特殊な季語と考えると良いでしょう。
年末年始にイベントが多い今日、新しい年への感慨は薄いようですが昔は違いました。
新年の歳時記をひらくと、お正月の異名が多い事にまず驚くでしょう。
それから、初物づくし、そして、お目出度いもののオンパレードでございます。
懐かしい正月の風景を思い出しながら、家族や友人の顔を浮かべながら詠んでみましょう。
締切は、十二月二十八日です。
11/29・いい肉の日、すき焼(鋤焼)食べたい。
「い(1)い(1)に(2)く(9)」の語呂合せ。
イイ肉、食べてますかぁぁぁぁぁぁ。

で、肉と言えば、牛?豚?鳥?魚?
地元なのに村上牛・・・何年も食べておりませんWA。

え~、大昔は、お肉を薬と称して食べていました。
いわゆる、【薬喰い】、冬の季語です。
で、すき焼の異名が、黒牡丹鍋と言います。
牛と言わずに、花の名前を・・・ちなみに、牡丹鍋は猪。
でで、なぜ?わざわざ、花の名前などをつけ、
さらに、薬などと言ったかと言うとですネ~、
今の時代、肉を食べるのはあたりまえの事でありますが、
仏教伝来以降、獣の肉を食べることは、基本的にNGだったワケ。
しかし、庶民は、特に冬場、それを「薬」と称して、健康のため?獣の肉をアレコレ食べました。
それが、「薬喰い」、「寒喰い」などと称する、いや、誤魔化した(笑)、由縁であります。
モチロン内緒で食べたようですが・・・、政府公認?公然の秘密?だったようです。
有名な落語の『二番煎じ』では、その薬喰いが、しし鍋(猪鍋)として登場します、味噌煮のようですが、なかなか旨そうですよね。
ででで、黒牡丹鍋を、牛鍋とも言い、スキヤキと言われるようになったのは近年です。

なぜ牛を黒牡丹(こくぼたん)と言うのか?
それは中国の故事、
「唐の劉訓、牛に騎して京師に遊覧し、牡丹花を賞す」
から来ました、詳しく知りたい方はググッて下さいませぇ~。
この時期のお目出度い?時の家族団欒はすき焼ですネ~。
やはりすき焼きは大勢で食べるもの、一人すき焼はちょっと侘びしいデス。

牛鍋や妻子の後のわれ独り/石田波郷
すき焼の豆腐へばかり老の箸/加来ふさえ
鋤焼をつつくに淋し頭数/高澤良一
妻を友も亡くして鋤焼のたぎる音/和田喜七
鋤焼や家族ごっこのはじまりぬ/小栗釣月

北海度ではスキヤキにキャベツと聞いたのは昨年の事。
それを試してみたいのだが、しかし、ココ一年、とうとうスキヤキをやる機会もなく、残念無念。
みんな、貧乏が悪いんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ(笑)。