秋深し・・・行く秋や・・・秋が終わる。

芭蕉51歳・元禄7年9月28日作。
翌月の10月12日には返らぬ人となる。
病に伏せて、芭蕉はどんな思いでこの句を詠んだのか?
芭蕉が起きて創作した最後の作品であります。

秋深き・・・。
深き、ではなく、深し、との考え方もあるが、
まぁ、それは、棚に上げてしまいましょうかネ。
*深し、との資料もアリ。
さて、十一月七日は立冬・・・。
冬が近づいています、秋のなんと短いことか。

秋深し即身仏の薄衣/小栗釣月
え~と、私の地元には日本最後の即身仏(仏海上人)が・・・。
秋が深くなると何故か即身仏を思い出します。

秋と冬の狭間では、死と生も彷徨うような心持となります、危険ですネ。
秋深し芸者がをどる白虎隊/山口青邨
秋深き波郷の椅子に座りけり/長谷川櫂
秋深し墓石も街も同じ色/有馬朗人
秋深し生きし古人は古書に在り/阿波野青畝
秋深し何処に連れてゆかれるか/平井照敏
秋深きジャンゴ流るる先斗町/小栗釣月

あ~、そして、京都へ行きたいのだっ。