歳時記、の、ススメ。
昔は、「歳事記」とも書いた。
今は、『歳時記』が一般的。
で、元々、四季の年中行事などを説明したマニュアル本だった。
しかし、江戸の元禄期以降、俳諧(俳句)の季語に特化してゆく。
まず、季語を、春・夏・秋・冬・新年と五つ分類した。
そして、さらに、季ごとに、時候・天文・生活・行事・動物・植物と、細分化した。
で、そこに丁寧な解説と例句を加えて現在の歳時記となった。
歳時記をひらくとそこには変わらないものが息づいている。
日本の季節の移ろい、大自然、歴史、故郷、人生がつまっている。
俳句とご縁がない方でも一度は是非手に取ってもらいたいもの・・・。
今、忘れ去られた季語、消えてしまいそうな季語が溢れています。
俳句の世界でしか生き残れないかもしれない言葉も・・・。
でも、我々は季語も国体の一部として記憶しなくてはなりません。
美しい日本語を遺さなくてはなりません。
歳時記を読んでみましょう。




