11月17日~七十二候・その57[金盞香/きんせんかさく]
水仙にたまる師走の埃かな/高井几董

二十四節気の立冬・末候、金盞香。

「きんせんか」の咲くころ、なのですが、この「きんせんか」、
実は、春に咲くキク科の金盞花ではなく、水仙の意味なのですヨ。
金盞は黄金の杯 のコトで、花びらの真ん中の黄色い冠を指しています。

水仙の低く匂へる夕日かな/金田和子
水仙の海に挑んで咲きつづく/塩川雄三
水仙や流人の島に波荒し/林裕子
水仙の匂ひも描くつもりなり/泉田秋硯
水仙の崖をじぐざぐ人の列/安部桂
水仙の朝から匂い立つ純度/小栗釣月

多くの植物が休眠期に入る冬、しかし、日本水仙は美しく咲きます。
他の花言葉、「私は美しい」・「自己愛」、やっぱりナル系です(笑)。