11月22日~七十二候・その58[虹蔵不見/にじかくれてみえず]
冬の虹貧しき町を吊り上げる/田淵勲彦

二十四節気の小雪・初候、虹蔵不見。

曇り空が多くなり、日差しも衰え、虹を見ることが珍しくなる頃。
清明の末候、「虹始見」に対する言葉ですね。
古代チャイナでは、虹は巨大な蛇や龍だと思われていました。
ゆえに、隠(蔵)れて見えず、なのですWA。
さて、見えぬなら見せましょうか?、ね・・・冬の虹。
冬の虹じつと見つめる少女かな/小栗釣月

あはれこの瓦礫の都冬の虹/富澤赤黄男
愛のあと野に立ちくらむ冬の虹/高岡修
一呼気をもて立たしめよ冬の虹/山地春眠子
冬の虹生駒断層目覚むるか/近藤きくえ
神々のあやとりの糸冬の虹/佐々木群
冬の虹宝くじでも買いましよか/小栗釣月

で、実は、なんと、奇跡的に、昨日、虹を、実は、見たのであります。
ホームセンターで楽譜をコピーして出たら・・・。
子供の声で、『お母さん、虹だよ』って、
ホームセンターの駐車場にいた十五六人が一斉に空を見上げて、
【奇麗ぃぃぃぃ】の大合唱(笑)。

でもね、虹はすぐ消えてしまい・・・、
「えぇぇぇぇ~~~」って、ドヨメキが起こった。
冬の虹消えて響(どよめ)く余震あり/小栗釣月
さて、寒くなるこの時期、せめて、虹を吐き、龍の如く気炎を揚げましょう♪