初夢。

一茶の故郷は信州(長野県)、江戸での初雪で故郷の情景を想い出したのか?
初夢の母死なさじと手を握る/山口波津女
初夢のさめて変らぬ孤愁かな/山田弘子
覚めてより初夢に色加へけり/関根洋子
初夢やまなじりの濡れ故知らず/岡本眸
初ゆめのゆめの深さに溺れをり/村沢夏風
初夢や芭蕉と旅す歌枕/小栗釣月
初夢。
江戸の初期では、大晦日に見る夢を初夢。
関西方面では、節分の夜に見る夢を初夢。
地方によっても、様々で、・・・・。
近年?、二日でほぼ?定着していると言ういい加減なモノであります(笑)。
初夢が良ければ、吉夢と言って、その年は幸運が舞い込んで来る?のであります。
ゆえに、昔は、枕の下に縁起物の宝船の絵を敷いたりしました。

また、悪夢を食べてもらうために獏の絵を敷いたり、と、いろいろと工夫したようです。

有名な、『一富士・二鷹・三茄子』が夢に出てくれば、超お目出度いのですヨ~。

今夜は、皆さんも、素敵な夢を見れますように♪
富士山だと良いですね~。

年男。

わたくし、令和三年の本年、ついに年男であります。
で、還暦だよ、還暦・・・(笑)。
心の中は、まだ、中坊のガキのまんまだけどネ。
ちなみに、年男・年女とは?
生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女であります。
松明に導かれたる年男/橋本薫
六十の面映えほのと年男/下村ひろし
名を売るはたやすからずや年男/加藤郁乎
年男飲めば痛快男子かな/相島虚吼
神風の伊勢に生れて年男/角田竹冷
新潟に杉は育たぬ年男/小栗釣月

*明治の日本三大花町、京都の祇園、江戸の新橋、そして新潟の古町。
その古町のアル「新潟市」で生まれた有名な格言が「新潟に杉と男は育たない」であります(笑)。
意味は・・・ご想像にお任せしますヨ(笑)。