独楽。

昔の正月遊びの代表的なものの一つ。

独楽で遊んだのは幼稚園の頃かなぁ。
昨今は、懐かしの郷愁の玩具となってしまった。

されど、傍題多し。
勝ち独楽・負け独楽・叩き独楽・無精独楽・鉄独楽・貝独楽・唐独楽・半鐘独楽・ごんごん独楽・博多独楽・銭独楽・あばれ独楽・喧嘩独楽・曲独楽

力尽きたる色独楽の色わかれゆく/加藤楸邨
おのが影ふりはなさんとあばれ独楽/上村占魚
一片の雲ときそへる独楽の澄ミ/木下夕爾
ふところに勝独楽のあり畦をとぶ/神蔵器
ゆき雲におとの弾ける叩き独楽/角川春樹
唸り独楽唸る東西南北に/後藤比奈夫
あばれ独楽わが足元にきて止まる/柊愁生
りんりんと独楽は勝負に行く途中/櫂未知子
掛け声に煽り煽られあばれ独楽/小栗釣月

雑煮。
故郷の陽と土称へ雑煮食ぶ/小栗釣月

鏡開きの後の餅をどのように食べるか?
まず、私は雑煮で食す、本来は新年早々に食すのだろうが・・・。
雑煮に種類も様々、関西、関東・・・新潟もエリアによって大きく変わります。

ただ、やはりオフクロ様の味が一番と言うコトになる、懐かしく二度と味わえない。
雑煮とは故郷の味母の味/小栗釣月
一人で作って食べる雑煮は味気ない・・・が、習慣だからね。

雑煮食うてねむうなりけり勿体な/村上鬼城
雜煮にて起こされし顏不機嫌な/中原道夫
十人に十のふるさと雑煮祝ぐ/後藤房枝
ふるさとの味持たぬ子等雑煮椀/阿部晶子
母の手の皺の深しや雑煮椀/小柴しげあき
母よりの雑煮の味を娘につなぐ/川端和子
妣の座に愛猫のゐて雑煮膳/小栗釣月

他、祝箸、太箸、雑煮箸も同様に新年の季語デス。

大昔、お祝いの箸は当然特別に製作したんですヨ、自宅でね。
益荒男の猛々削る雑煮箸/小栗釣月
箸は普通柳の木で作る、なぜなら。
柳は悪魔を払う霊木、ゆえに新年の季語、柳箸となります。
また、柳箸をお目出度い言い方で、「家内喜(やなぎ)箸」ですネ~。
年男が柳の木を削って作るのが良いとされているんですWA。
注・益荒男(ますらお)とは、強く逞しい成人の男性。