春の星。

春星へ電光ニュースのぼりゆく／浦川聡子



春の星も滲んでるよネ～、星も朧なるか・・・・。



つくねんと木馬よ春の星ともり／木下夕爾

乗鞍のかなた春星かぎりなし／前田普羅

火の山の太き煙に春の星／高野素十

かぞへてはまたかぞへては春の星／平子公一

耳垢がほろほろと燃え春の星／坪内稔典

柔肌に微光微音の春の星／原裕

春の星歩めば鈴の鳴る女／長谷川秋子

春星へ回転木馬輪をほどく／対馬康子

春星のめぐる夜空を時計とす／末永朱胤

夜更かしは猫がいなくちゃ春の星／小栗釣月

雛市。

雛市や次女にぼんぼり買い足しぬ／小沢昭一



春の季語、雛市とは。

雛人形や雛道具を販売する市場の事。



江戸期から明治の初期は、ずいぶん盛んで、
日本橋、浅草、人形町などに雛市が立ち、賑わいを見せたそうです。



店へ出る雛に桃のつぼみかな／横井也有

雛見世の灯を引ころや春の雨／与謝蕪村

雛市やかまくらめきし薄被／小林一茶

雛市や異人の妻に人たかる／寺田寅彦

絵本抱き雛市のなか通りけり／大串章

雛市の入り口におり招き猫／小栗釣月

しかし、現在ではデパートや人形専門店のマーケットに吸収されてしまったヨシ。

そう言えば、うちにもあったなぁ～、七段飾り・・・。

2021/02/14【St. Valentine's Day】

バツイチでもええねんバレンタインの日／朝目彩湖



本日、日本全国【St. Valentine's Day／セントヴァレンタインデー】です。

皆さん、ご存知かと思いますが・・・・別に、チョコを配る日ＣＨＵ～ワケじゃないのデス。

チョコを、女性から男性に、愛の証？の為に贈るってコトが日本独自の習慣なんですがね・・・♪


え～、私が中学生のときから愛読している【ピーナッツ】の舞台であるアメリカでは、



St. Valentine's Dayには子供達が、ヴァレンタインカードを贈りあいます。



　

ま、どうでもイイ話です。


ユーミンは男の味方バレンタイン／朝倉晴美

バレンタインデー樋口一葉は知らざりき／小沢信男

バレンタインハートは生涯一つとす／豊田都峰

チョコ提げて孫来るバレンタインの日／鈴木白洋

義理廃れゆく世にバレンタインデー／杉良介

バレンタインデーカクテルは傘さして／黛まどか

バレンタインをんなはリストを弾きたもう／小栗釣月