3月20日~七十二候・その10[雀始巣/すずめはじめてすくう]

雀の子そこのけそこのけお馬が通る/小林一茶
寝たきりの眼が子雀を追うてゐる/元田千重
二十四節気の春分・初候、雀始巣。
暖かくなり雀が巣作りを始める頃。
白スズメを瑞鳥(吉報の前兆とされる鳥)とし、聖武天皇や桓武天皇へ献上された記録があります。
近年は減少傾向にある雀ですが日常的には一番見る小鳥ではないでしょうか。
で、雀の巣ってドコにアルんでしょうかね?
一説によると屋根瓦の下や軒先などに、枯れ草、藁などで営巣するそうです。
しかし、巣立つと巣は不要となり、集団生活へ戻るのです、寂しがりやなのでしょうか(笑)
雀は季語ではなく、子雀、雀の子、親雀などが春の季語となりますネ。

飛かはすやたけごころ(弥猛心)や親雀/与謝蕪村
大仏の鼻で鳴くなり雀の子/小林一茶
子雀や遠く遊ばぬ庭の隅/尾崎紅葉
子雀や和食パン食三世代/中田敏子
交番に届けられたる雀の子/甲斐遊糸
子雀のつつつと風につんのめり/蓮井いく子
子雀逃げろ野良猫がロックオン/小栗釣月

で、最期に、よく雀の雛をひろって育てた話を聞きますが、ケースバイケースですが、以下を参考にスルのがBESTかと・・・。
↓
『日本野鳥の会・ヒナをみつけた』
3/20・本日・『伊藤計劃/いとうけいかく』の命日。
日本SF界のレジェンド、伊藤計劃の命日であります。

1974年10月14日~2009年3月20日
2007年に、『虐殺器官』で作家デビューの後、わずか2年ほどで、早逝(34歳)した天才作家。
この天才を惜しむ声は、プロ作家やSFファンから、あまりにも多い。
あの、宮部みゆきに、「三回生まれ変わってもこんな作品は書けない」と、言わしめた伊藤計劃、どんだけ凄いのかワカリマスネ。

代表作はこの長編の三作品。
『Genocidal Organ/虐殺器官・2007年』

第7回小松左京賞の最終候補。
「ゼロ年代SFベスト」国内篇第1位。
「SFが読みたい! 2008年版」1位。
「月刊プレイボーイミステリー大賞」1位。
第28回日本SF大賞最終候補。
『harmony/ハーモニー・ 2008年』

第40回星雲賞日本長編部門。
第30回日本SF大賞。
フィリップ・K・ディック賞特別賞←これは超凄い事。
『The Empire of Corpses/屍者の帝国・2012年』

円城塔(芥川賞作家)との共著、円城塔が引き継いだ。
第31回日本SF大賞・特別賞、第44回星雲賞日本長編部門。
長編の三作品である『屍者の帝国』『ハーモニー』『虐殺器官』は、既にアニメ映画化済み。
次は実写化だ。
伊藤計劃は鬼籍の人ではありますが、作品は世界を駆け抜け、さらなるレジェンドとなり、日本SFを世界に知らしめる金字塔になるのでア~ル。
伊藤計劃は永遠に不滅です。
2021/03/20・本日・【春分/しゅんぶん】

「日天の中を行て昼夜等分の時也」
ギターの音春分の日の寺にかな/藤井寿江子
昼夜の時間がほぼ等しくなる日。

暑さ寒さも、彼岸まで???、春分は、春の彼岸の中日にあたります。
仏法では、極楽浄土が西にあるTO信じられています。
そして、太陽が真西に沈みこの日こそが極楽浄土に最も近づくと考える人もイルわけです。
ゆえに、この日は仏事が一番多いとか、如何か?。
また、昔は、春分の日を目安に穀物の種を蒔いたと言います。
さて、春は心の種を蒔く時期でもありますネ、心のタネは、クサTO言います。
言い種(ぐさ)、語り種(ぐさ)、想い種(ぐさ)・・・。
草を当ててもでも良いと思うのです。
が、しかし、種の方が芽生えるようで良いではアリマセンか。
あ~、出会いと別れの季節でもありますネ~。
この時期には、たくさんの想い出があります。
では、『春分』。

春分やおどけ声なる鴉ゐて/鈴木セツ
春分や此岸も彼岸も義理人情/時澤藍
日めくりに春分透けて見えしかな/林菊枝
春分点地球寝返り春迎ふ/海老原嘉雄
春分の日なり雨なり草の上/林翔
春分の日をやはらかくひとりかな/山田みづえ
春分の日の朝風呂に逆上せけり/小栗釣月
