さより。
笹一枚褥としたる小針魚かな/北上良一

新潟県、三月の旬の魚と言えば、「海の貴婦人」の異名をもつ『さより』です。
鱵、細魚、針魚、針嘴魚、水針魚、竹魚、長鰯。
すべて、さよりと読みます、当て字の多さは愛されている証拠ですね。
ちなみに能登半島では、「花見魚」の愛称で大人気です。
オールシーズンの魚ですが、新潟近海には、十二月ごろ出現して、水揚げのピークは三月~四月上旬頃?デス。
白身で淡泊、品良く美味、刺身も大変に美味しいです。

さらに、一夜干し&フライも絶品でありますぅぅぅぅ。

旬を食す贅沢・・・あ~今年はいつ食べれるかしら?
月光を浴びて鱵の一夜干/山戸暁子
海青し群るる針魚の縞の渦/市橋章子
さより食む海の光の色を食む/江島照美
腹黒を隠す透き身の細魚寿司/小栗釣月

海の宿結び細魚の潮汁//小栗釣月

龍天に登る・・・。
花粉か?黄砂か?それが問題だ・・・。
う~ん、ついに花粉症、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
but、ココ数日、チャイナの陰謀である黄砂+PM2.5が酷い。
さて、花粉か?黄砂か?どちらのセイなのだろうか・・・と。
つちふる(霾)や嫌な奴との生きくらべ/藤田湘子

で、この春の季語である黄砂には、たくさんの呼び名がありましてね。
これも→黄沙(こうさ)であります。
また、黄塵(こうじん)・霾(ばいorつちふる・黄砂が降る意味)・霾天(ばいてん・黄砂で曇った空)などなど。

暗いなあと父のこゑして黄沙せり/小川双々子
黄沙もう降つてはゐない花のしろさ/吉岡禅寺洞
霾(つちふる)の日の海王丸のぎいと鳴る/飯塚ゑ子
大阪駅0番ホーム霾(つちふ)れる/大東由美子
霾天(ばいてん)に牛の思案のよだれかな/布川直幸
黄塵(こうじん)やいつも胸張る風見鶏/小林朱夏
霾や昨日の友は今日の仇/小栗釣月


降水量不足と高温の影響で砂が巻き上げられて、この10年で最大規模の黄砂らしい。
チャイナの異常な環境破壊が最大の要因なのだが・・・。
まったく、民族虐待、黄砂、そして、チャイナコロナ(武漢肺炎)、困った隣人である。