春の鳥。

春の鳥来ればもてなす用意あり／夏井いつき



あまりにもザックリ過ぎるが・・・（笑）。

春告げ鳥の鶯の声がまだ聞こえナイ。



山鳩の声ばかり響く朝であります（笑）。

春の鳥たちの囀りが待ち遠しいのでありますぅぅぅぅぅぅぅ。



春の鳥みな妻もちに見ゆる也／鈴木道彦

真先にとどきし春の鳥図鑑／小澤克己

一羽づつ来て二羽で去る春の鳥／勝野薫

飛び立ちて海光を得し春の鳥／今瀬剛一

わが子へも受胎告知や春の鳥／大森春子

光より来て水鉢に春の鳥／田中藤穂

逆光に姿隠して春の鳥／小栗釣月

やっと晴れた、春の風。

泣いてゆく向ふに母や春の風／中村汀女



春風駘蕩たるのどかな春の風。
この柔らかい優しさは母のようである。



春風にふき出し笑う花も哉／松尾芭蕉

春風や堤長うして家遠し／与謝蕪村

絵草紙に鎮（ちん）おく店や春の風／高井几董

春風や闘志いだきて丘に立つ／高浜虚子



夕暮の水がとろりと春の風／臼田亜浪

急ぐでもなし福耳に春の風／中原幸子

春の風くすぐつたくて髪を切る／赤川孝子

春風や井戸端会議再開す／小栗釣月

2021/03/23・春の彼岸明け。

三界に家なき彼岸明けの雲／丸山佳子



俳句では、ただ彼岸、といえば春彼岸をさすのが一般的デス。


引出の中の整理も彼岸明け／村越化石

彼岸明け亡き弟の忌日くる／大平保子

彼岸明けにきびの吾子が鏡見る／武岡東西

目と鼻のくつつきやすし彼岸明け／松本恭昴

彼岸明けの蟻のじぐざぐ歩きかな／小林清之介

父母の沙汰なく彼岸明けにけり／小栗釣月





寒さも彼岸まで・・・、で、ありますように・・・。

あ、地震、頻繁ね、心配です。