五月尽。
5月31日~七十二候・その24[麦秋至/むぎのときいたる]
麦秋や自転車こぎて宣教師/永井芙美

二十四節気の小満・末候、麦秋至。
麦の穂が実り、金色の穂をつけて収穫期を迎えた初夏の頃。
ゆえに、麦にとってのは、この時期が、ものの実る「秋」なのです。
麦穂を揺らしながら吹き渡る風を麦嵐、また降る雨を麦雨と呼びます。
他、麦星なんて星が・・・正式にはアルクトゥルス(牛飼座)ですがネ。
ちなみに、真珠星、スピカ(乙女座)は、麦星の奥さんですWA。
銀河鉄道麦秋に飛び立てり/小栗釣月
銀河ステーションからの旅立ちがいつなのかはワカラナイ。
しかし、わたしならば初夏に旅立ちたい・・・。

季語としては、麦の秋、麦秋、麦刈。

原節子・小津安二郎麦の秋/吉田汀史
*映画の題は、「麦の秋」ではなく『麦秋』[1951年]

駅弁の短き箸や麦の秋/荻野美佐子
太陽は錬金術師麦の秋/杉良介
踏切で手を振る少女麦の秋/鶴田武子
あるったけ鎌研ぐ父や麦の秋/小川花久
長距離恋愛麦秋を行き来する/松永史子
麦秋の水郷棹を休めつつ/堀井浮堂
どこまでも麦秋雲の影走る/渡邊美保
ゴッホよりモネが好きです麦の秋/小栗釣月

薔薇Ⅱ。

今年は薔薇も早い。
もう盛りであります。
山寺は古戦場跡紅き薔薇/小栗釣月

薔薇の香の紛々として眠られず/正岡子規
薔薇を転がる露一滴の告白なり/原子公平
レンジにてチンして殺そか薔薇の花/宮嵜亀
近景に薔薇遠景にニヒリスト/喜田礼以子
薔薇の酒薔薇の風呂もて持て成さる/高橋とも子

薔薇宛の男はみんな風見鶏/小栗釣月

男の浮気性。
人それぞれと言いますが・・・(笑)。
美少年白薔薇を抱き歌舞伎町/小栗釣月

本社が花園神社の近くで、早朝は地下よりも、歌舞伎町を抜けると早かった。
あれこれ声をかけられる、いわゆる、風俗のモーニングサービス・・・無理でしょ出社前は(笑)。
ある日の朝、いつものように歌舞伎町を歩いていると、句の通りの光景が・・・息を飲みましたネ。
騙されて薔薇のアーチのラヴホテル/小栗釣月

最近は大人数で宴会が楽しめるラヴホテルが女性に人気だとか。
いやぁ~、時代が変わればネ~、と、驚きましたが・・・なんでもありですね~。
薔薇を観るのは、眼福、庭園の主に感謝しなくてはなりません。
薔薇を育てるのは並の苦労では無いのです。
特に真冬のメンテ(鉢の植替・根伐)が大変デスね~。
さらに、秋の薔薇の為に、これからが正念場・・・暑いのにネ。

愛憎の薔薇は焔となりにけり/小栗釣月


怖いのは情熱の赤い薔薇と・・・。
2021/05/30【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
連衆の中でワクチンの接種をした方はいますか?
いつになったら・・・と、思うばかりですネ。
え~、ホボホボ毎日映画を観ています。
今月のNo1は、『シェークスピアの庭/原題:All Is True』、良かったけど・・・暗い(笑)。

あ、今更ながら、映画「架空OL日記」を観ました、傑作です。

公開中の『地獄の花園』も観るのが楽しみです。

小説は森博嗣を四冊、伊集院静を一冊、有川浩を一冊読みました。

で、今月の俳句愛好会[幹]のテーマは、【蚕豆】でした、他、春・夏の自由題。

投稿いただいた会員の皆さんへの、添削&アドバイスは随時。
会報は六月十日ごろまで送付します。
でで、次回の兼題は、『昼(晝)寝』です。
傍題は、午睡、昼寝覚(ひるねざめ)、昼寝起、昼寝人、三尺寝などなど。

夏は寝不足や過労になり易い、などなどで、昼寝が夏の季語となりました。
『昼(晝)寝』、よく言われるのが、身体で味わう季語デス。
五感、一つ一つの感覚ではなく、全身の感覚だからと言う事ですね。
まぁ、寝ちゃったら感覚も何も無いんですけどね・・・、そこも楽しいトコでしょ。
あははは♪
自分の寝るまでの感覚や風景を詠むか。
傍で寝ている人を詠むか、目覚めて詠むか・・・。
昼寝の持つ滑稽感も含めて詠めると良いですね。
では、例句。
横文字の如き午睡(ひるね)のお姉さん/宇多喜代子
ごすい、ではなく、この句では、ひるね、と、読ませる。
お姉さん・・・実の姉ではないハズ。
きっと小洒落た洋服を着た若い女性が寝ているのだ・・・と、推測。
え???なんでココ寝てるって、作者の驚きもなかなか愉快です。
ひたひたと母のすぎゆく晝(昼)寢覺/高島茂
起きたのか?起こされたのか?
学生時代の夏休みか?
実家で安心して惰眠を貪った。
目覚めれば母が歩いている。
母への追慕かも知れない。
家中が昼寝してをり猫までも/五十嵐播水
これは子供が小さい時の風景ではないか?
寝かしつけながら作者も寝てしまった・・・。
私も二人の娘とヨクやったなぁ。
このノホホンとした懐かしい感覚は過ぎし日の想い出だ。
幸せな家族の実感がココにある。
競馬には負けて昼寝がしたくなる/山田弘子
不貞寝だ。
本日の競馬で一喜一憂のドラマがあった連衆もいるだろう。
作者は、負けた屈辱を絶ち切りたいのだ。
私はギャンブルをしない、博才がゼロだから・・・(笑)。
ま、人生そのものが博打なんだろうけれども、ネ。
ゆえに、作者の気持ちはわかる・・・ような気がする(笑)。
昼寝だけして帰りたる夫婦かな/木野本加寿
おいおい、なにしに来たんだ?
いやいや、本当は大事な用事があったのではないか?
嫁いだ娘が旦那を連れてフラァ~とやってきて。
昼寝して帰っちゃったよ~、なんだけど、意味深で滑稽で楽しい。
戸惑っているのは父親だろう。
のどちんこ見せ愛妻の大昼寝/築城百々平
百年の恋も一時で冷めたか・・・。
いやいや、そうではあるまい、あははは。
家族の為に日々頑張っているのデス。
日曜日?に、昼寝ぐらいゆっくりさせてあげようではありませんか。
昼寝びと背中この世の側にして/小川双々子
夜の睡眠とは違い、昼寝は午後から頑張る為の休憩だ。
昼寝でウトウトする幸福感はなかなか良いモノ。
ゆえに、作者の目からすると、昼寝をしている人は天国へ行っているのだ。
背中が現実で、天国は見えない裏側と言う事なのです。
あ~、昼寝、最高です♪

他、夏の季語で自由題デス、締切は、六月三十日です。
それぞれのloss。
私「おい、某、元気ないね」
某『先輩、ガッキーロスですよ』

私「あ~、そうなんだ、くだらね~」
某『先輩だって、竹内結子ロスしてましたよねっ』

私「死んじゃったのと、結婚とは違うじゃん」
某『でも、ロスはロスですよ、逃げ恥婚とはなぁ』
私「逃げ恥見てないし・・・」
某『えぇぇぇぇ~、日本国民で、逃げ恥見てない人いるんですね~』
私「う~ん、そもそもッガッキーを良く知らない」
某『え~、国民的美少女ですよ』
私「だって彼女は、映画にあまり出ていない・・・記憶にあるのは、くちびるに歌を&ミックスかな。」


某『先輩、TV見ないんでしたね、CMも超かわいいですよ』
私「演技はともかく、年々可愛くなってる稀なタイプかもね、今が一番旬なんじゃないの?」
某『そうなんですよ』
私「だから結婚したんでしょ」
某『まぁ、そうですね』
私「私は、ベルセルク、ロスだよ」

某『え?なんでしたっけ、それ』
私「漫画、アニメも映画にもなった、その作者の三浦建太郎が死んじゃったんだよネ」

某『はぁ』
私「ついに未完で会わるか・・・ベルセルク・・・残念無念・・・」
某『あ、先輩、田村正和、世代ですよね』
私「そうそう、ビックリしたよ、悲しかったね」
某『古畑任三郎しか記憶にないけど・・・』
私「時代劇も良かったんだよ・・・忠臣蔵の大石内蔵助、円月殺法の眠狂四郎」
某『はぁ』
私「最高だったのは、ニューヨーク恋物語だよね~」

某『わかりません』
私「個性的な俳優だった、残念だね」
某『はぁ』
私「新ニューヨーク恋物語では、竹内結子とだよ・・・シクシク」

某『また、想い出しちゃいましたか、先輩、気をシッカリ・・・』
私「ありがとう・・・」
某『いえいえ』
私「誉田哲也の姫川玲子シリーズの新刊を買えないの」

某『え?なんでしたっけ、それ?』
私「TVドラマ化されたストロベリーナイトがそのシリーズさ」

某『あ~、映画にもなりましたね、わかります』
私「小説を読んでも、姫川の映像は竹内結子のママなんだよなぁ~、シクシク」
某『あ~、駄目だ』
私「黄泉がえり&今、会いにゆきます、借りて帰ろう」


某『そしたら、もっと泣きますよ~』
私「いいんだよ、泣くんだよ」
某『すでに、涙目・・・』
私「じゃ、レンタルショップへ」
某『あ、先輩、私も行きます、オススメ映画を・・・』
私「ふ~ん、映画の説明長くなるよ」
某『え、なるべく手短にお願いします・・・』
私「そういう考え方が・・・」
某『いやいやいやいや、行きましょう、まず行きましょう』
じゃんじゃん。