草雲雀。
磊落(らいらく)と河原を行けば草雲雀/萩原朔太郎

草ひばりの鳴き声は「目に見えぬ、未知のものをそこはかとなく恋い慕う歌」by小泉八雲
「フィリリリリ」と美しく鳴く、小型の蟋蟀ちゃんの仲間。

ちなみに鳴き声はこんな感じ→『クサヒバリの鳴き声』
朝の涼しいときから鳴き始めるので、『朝鈴』とも呼ばれる。
動画のように、木の上などの高いところにいる事が多いので見つけられません。
小柄なる頭上のディーヴァ草ひばり/小栗釣月
草雲雀隣家は朝餉仕度哉/小栗釣月
真っ昼間から日光を浴びて鳴くヤツは草雲雀だけなのでは…。
ヒメコオロギやオカメコオロギも日中に鳴きますが、鬱蒼とした森林や畑の闇の中が普通です。

草ひばり悲流離悲流離と鳴きつるよ/安住敦
枕べの一夜の共寝草ひばり/石川桂郎
待つことをやめし時より草雲雀/石井薔子
客去れば所を変へて草ひばり/近藤うめこ
読書するまに少年老いて草雲雀/寺山修司
母乞えば妙を奏でる草ひばり/小栗釣月

今日のこれはおかしいねってお話(笑)。
日本共産党の志位和夫委員長、二十年以上も独裁体制を続けているクセに他の党を批判できるのか。
その志位委員長がツイッターで、お仲間のP系のTVのコメンテーターの揚げ足を取る格好になったのだが…。
そのクレームは、『共産党は暴力的な革命を廃止していない』との発言に対してのものだったのだが、さて(・・?
公安調査庁の調査第一部・第三部門は、日本共産党の専門担当部署であり、紛れもなき現調査監視対象なのですヨ。
で、公安調査庁のHPはこちらです→【共産党が破防法に基づく調査対象団体であるとする当庁見解】
だからね、謝る必要などなかったんだよね~、これは、P系のTVの忖度ではないのかと疑っちゃうんだよネ~。
志位和夫委員長、ちゃんと、公安調査庁にもクレームをつけないと公平じゃないよ。
まさか、これからの選挙戦をにらんだ、ポーズじゃないよね~(笑)。
じゃんじゃん。
秋の七草。

秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花/山上憶良

秋七草嫌ひな花は一つもなし/鈴木真砂女
秋の七草廃線を隠し終ふ/鷹羽狩行
裏山の秋の七草今朝きりて/細見綾子
七草のいくつあるらん秋の畔/小栗釣月

七草といえば春の七草粥。
一月七日に、春の七草はお粥にして今でもたべる風習があるけどネ。
秋の七草?なんじゃソレって人が多い、馴染みがないからネ。
で、本来、七草粥の正確な表記は「七種」であり、「七草」とは、「秋の七草」のことを指しているんですヨ。
なので、「春の七種」・「七種粥」が、正しいのであります。
でで、秋の七草は、観賞用と言うコトになりますね、当然。
さて、秋の七草は、以下。
女郎花、尾花、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩。
ででで、秋の七草、山上憶良の歌がルーツです。
冒頭の一首+。
萩の花尾花葛花なでしこの花おみなへしまた藤袴朝貌の花/山上憶良
あれ~、朝貌の花って朝顔でしょ?って気がついた貴方は偉い。
この朝貌は、現在の桔梗でアルとの定説が一般的ですので、あしからず。
秋の七草、山上憶良に愛でられての今日なのであります。
里山の秋の七草三つ四つ/小栗釣月