酔芙蓉。
風の盆風に揺れゐる酔芙蓉/堀井より子
酔芙蓉翁がおわらを歌ひゆく/北吉裕子

酔芙蓉は風の盆で有名な八尾町のシンボルです。

そして、色の変化が楽しい花です、朝は白、昼過ぎからピンク、夕方には赤に近くなります。
種類によって変化も色も様々ですが、一日花なので儚さもあります。
色の変化が、お酒に酔っているように見える事から「酔芙蓉」と名付けられました。
では、なぜ、色が変わるのかと申しますと、酔芙蓉に含まれるアントシアニンという成分が要因です。
太陽の光がアントシアニンを合成する酵素を促進させ、花びらの部分に蓄積されたピンク色が増すのです。
25度以上の気温で合成されるアントシアニン、暖かいエリアは、まだまだ酔芙蓉を楽しめますね。

東雲は処女の如くに酔芙蓉/小栗釣月
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昼過ぎて若妻となり酔芙蓉/小栗釣月
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晩酌の妻の色香や酔芙蓉/小栗釣月
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ほろ酔いの夜風に萎む酔芙蓉/小栗釣月

酔芙蓉一つは酔の遅れたり/神蔵器
東慶寺の紅濃く閉づる酔芙蓉/江木紀子
酔芙蓉思ひつめたる色に果つ/林裕子
終焉の色を尽くして酔芙蓉/佐藤淑子
ゆふづつの淡きをかづき酔芙蓉/白井友梨
酔芙蓉ひとの匂ひの風が来る/寺田すず江
宵闇の風に括れる酔芙蓉/小栗釣月

秋の蚊。
目覚めたら、踝をやられていました。
超、痒いぃぃぃぃぃ。
九月に蚊とは、昨年初めて体験だったが、まただっ。
〇ナcoolの出番である、そして連打にて早期収束を…(笑)。
当然、蚊取り線香、リターン(笑)。

え~と、血を吸うのは【メス♀】ね。
生き物はすべて実は♀が強いデス。
で、生物学的に♂はサブなのです、副産物とも言う(笑)。

秋の蚊は、季語です。
この秋の蚊には昔の人も悩まされたようですネ。

秋の蚊のよろよろと来て人を刺す/正岡子規
秋の蚊の鳴かずなりたる書斎かな/夏目漱石
秋の蚊の声や地下鉄馬喰町/大串章
震度三あとの秋蚊にさされけり/山田三江子
憎し痒し秋蚊に刺され指の先/廣畑育子
秋の蚊はフワフワとしたくノ一よ/小栗釣月
