秋夕焼(あきゆやけ)。
秋夕焼芯はまつくろかもしれぬ/夏井いつき

秋夕焼お伽噺の続きかな/小栗釣月
日本は童話の國よ秋夕焼/小栗釣月
昔々あるところに秋夕焼/小栗釣月
夕焼け小焼けで日が暮れて~♪
夕焼け小焼けの赤とんぼ~♪

我が胸に鉛の矢あり秋夕焼/小栗釣月
智恵子抄ひらけば淡き秋夕焼/小栗釣月

夕焼けは、本来、夏の季語。
ただ、私は秋の夕焼けが好きだ。
それは、母を偲ぶ、と言うコトなのだろうなぁ。

秋の日の暮れ方は、寂しい。
そして、この雪国では厳しい冬を間近に連想させる。
一日毎に朝夕の寒さが増すこの時期、人は暖かいモノを求める。
それは、酒であったり、想い出であったりするのだ。
ゆえに、秋は家路を急ぐ、しかし、もう母はいません。
両親が健康で元気な人が一番羨ましいと思う・・・、秋です。

鳩小屋に秋夕焼を賜はりぬ/石田波郷
秋夕焼旅愁といはむには淡し/富安風生
招かれて秋夕焼の畳かな/岸本尚毅
鷺たかし秋夕焼に透きとほり/軽部烏頭子
秋夕焼け母のなき子のやうに去ぬ/池之小町
秋夕焼わが溜息に褪せゆけり/相馬遷子
校歌まだ歌えるふしぎ秋夕焼/渡邊禎子
チャルメラの笛の過ぎ行く秋夕焼/小栗釣月

おふくろの味を忘れて秋夕焼/小栗釣月
本日、九月二十七日、竹内結子さんの一周忌。

1980年4月1日~2020年9月27日
今夜は、
『いま、会いにゆきます』

『サイドカーに犬』

を、観て泣きます。
あ~、姫川玲子シリーズの新刊がまだ読めません。

だって、姫川は、竹内結子さん以外考えられないじゃないですかぁ~(涙×涙)。

彼女のエピソードはあまりに多い…、で、一つだけ。
主演映画「黄泉がえり/2003年」

この映画は、阿蘇で撮影されました。
その縁で、竹内さんは、熊本地震(2016年)の被災地への支援をすぐに申し出たと言います。
毎月かなりの金額の支援を行い、亡くなった月にも、その支援金が振り込まれていたそうです。
そんな人なんですよね(涙×涙)。
シクシク。
今夜は、貴女の為に、Frédéric Chopinの「Étude op.10 nº3」を弾きましょう♪
合掌。