一月十三日・初虚空蔵+悴け猫。

毎月十三日は、虚空蔵菩薩の縁日。
ゆえに、一年最初の縁日は初虚空蔵と言う。
新年の季語。

虚空蔵菩薩が灯り木の実ふる/飴山實
虚空蔵菩薩の温む水掬ふ/佐藤鬼房
虚空蔵菩薩在して黄落す/右城暮石
虚空蔵菩薩雪掻く音の中/橋本榮治
タラークの印もて拝む虚空蔵/小栗釣月

昨日(1月12日)は、某所で悴(かじ)け猫がストーブの前に集合していました。
悴け猫は、冬の季語。
寒さで悴(かじ)かみ、ストーブの前や炬燵の中でジッとしている猫ちゃん達。

人間様よりも暖かい場所を確保して太々しいヤツラ(笑)。

魂は何処にありや悴け猫/小栗釣月
名を呼べど鼻で笑ふて悴け猫/小栗釣月
悴け猫留守居の子等に挟まれて/小栗釣月

空海大悟虚空蔵の春暁/小栗釣月
*弘法大師空海は土佐の室戸岬の洞窟、御厨人窟に籠もって【虚空蔵求聞持法】を修した。
それは、虚空蔵菩薩の真言、「オン バザラ アラタンノウ オンタラク ソワカ」を百日間で百万回唱える法。
そして成就の日、明けの明星が口から体中に入り、空海は宇宙の真理と一体になり開眼した・・・悟りを得たわけである。
このことは、空海の著書「三教指帰(さんごうしいき)」にの記されている