寒弾(かんびき)+囲炉裏の日+小野田寛郎の命日。

冬、ギター教室へテクテク歩いていくのね。
ギターケースを持つ指が超冷たくなるのよ。
指を暖めないと弾けないの。
でも、師匠はさ、それは修行が足りないからだって言うのヨね。
師匠『オグリン、じゃ、おまえは、な・に・か?・・・演奏会場が寒いから弾けないと言うのか?寒くても弾ける練習をしなさいヨ』
私「先生、どんな練習をすれば寒くても弾けるようになるんですか?」
師匠『寒い朝、起きたらすぐギターを弾くんだよ、それに慣れればどんなに寒くても弾けるさ』
ひょえぇぇぇぇぇ~~~、と、思いましたが、その通りにやりましたヨ。
この、四十五年ほど前の話を師匠にスルと、ネ。
『俺はそんな話はしていないっ』
なんて言うんだよね~、マジ驚くんですけどぉぉぉぉぉ。
「寒弾」は、寒中の季語です。
一般的には、琴や三味線の寒稽古のコトなんですが、最近はギターもお仲間に。
寒中、早朝から練習に励んだ若き日を思い出して、なにやら込み上げてくるものがありますぜ(笑)。
寒弾の糸をきりりと張りにけり/安田源二郎
寒弾のすみたる膝をくづしけり/高松濤児
寒弾の瞽女二の糸を切るまでに/西本一都
寒弾の細りきる音をくりかへす/林翔
寒弾の爪真白なるギタリスト/小栗釣月

寒弾の弦六本に火照りあり/小栗釣月
本日、囲炉裏の日・・・「い(1)い(1)炉(6)」の語呂合せ。
上下の無きの嬉しい炉座の酒/小栗釣月
井炉裏端父を真似して胡坐哉/小栗釣月
本日は、兵の鑑、ラストサムライ、小野田寛郎の命日(満91歳没)デス。

大正11年(1922年)3月19日~平成26年(2014年)1月16日
こちら是非お聴きください→【ビートたけしが小野田寛郎氏を語る】