一月十七日・本日・浅川マキの命日。

孤独な夜。
酒と煙草の匂い。
夜の女王。
浅川マキ。
歌い手としての、公演先での死。
本望だったのでは、と、思います。
が、実に、実に、早過ぎたっ、残念無念。

今夜は、貴女を偲び、レコードを聴く人が多いでしょう。
魂を震わせるブルースを・・・・・。
私も今夜は、[ブルー・スピリット・ブルース]を聴きながら夜に沈みます。
一曲目は、もちろん大好きな、HUSTLIN' DAN/ハスリン・ダン。

さて、マキと言えば寺山修司でしょう。
演出家としての彼の性がマキを発掘して世に出した。
言葉を大切にする二人。
いや、言の葉と呼ぶに相応しい、詩人である。
寺山修司作詞集【かもめ】は神話のようであります。

そうそう、昨夜は久しぶりに雲の切れ間から月が観えたよ。
俳句の世界では、冬の月を、寒月(かんげつ)として詠む。
寒月に二十歳の夢をみておりぬ/小栗釣月
冬、私のエリアで月が観れるのは稀です。
冴え渡る空の月は美しくも神々しいのです。
寒月に身を横たへる女神たち/小栗釣月

寒月やわれ白面の反逆者/原石鼎
寒月やこりゃ六方で帰るべし/平井奇散人
寒月や猫の夜会の港町/大屋達治
舟降りし漁夫寒月へものを言ふ/荒井千佐代
軒を出て狗寒月に照らされる/藤沢周平
寒月の仏顔して昇りけり/小栗釣月

明日(1/18)は今年初の満月だけど雪の予報だから観れないなぁ。