1月25日~七十二候・71[水沢腹堅/さわみずこおりつめる]+【初天神】

二十四節気の大寒・次候、水沢腹堅。

沢の水が氷となり、厚く張りつめる頃。
この時期に、一年での最低気温の記録がでることが多く、
氷点下に達する地域も多くみられます、が、今年は暖かいネ。
え~、元となった中国の宣明暦では「鷙鳥厲疾」と呼ばれ、
「鷲・鷹などが空高く速く飛び始める」などといった意味なので、
鷲にて詠みまするぅぅぅぅ、ちなみに鷲は冬の季語、で、犬鷲/尾白鷲/大鷲などなど。
ゆるやかに岬を押えて尾白鷲/小林寿子
光りしは鷲の目ならず鷲の爪/後藤比奈夫
冬霧の鷲の白きを母郷とす/橋本鶏二
凍港に起重機鷲の嘴の如し/久米正雄
大鷲の狩の眼となり女透く/佐藤秀
山神の眠りて鷲の縦横す/小栗釣月

【初天神】
今生に父母なく子なく初天神/菖蒲あや

その年の最初の天神様(菅原道真公)を祀る、
神社(天満宮・天神社)の縁日、正月の二十五日。
詳細はコチラ→『天神の杜ごよみ/太宰府天満宮』
初天神友みな遠くなりしかな/星野麦丘人
初天神隅田渡りてなほ遠し/高橋淡路女
強風に打ち合ふ絵馬や初天神/沖山政子
願ひ事二つありけり初天神/薦田伸子
良き人と御目文字叶ふ初天神/小栗釣月
古典落語、初天神は傑作ですよね。

はい、太宰府天満宮と言えば『飛梅』。


梅は春の季語デスがせっかくなので幾つか・・・。

飛梅やかろがろしくも神の春/荒木田守武
飛び梅にスーパー八雲がすべり出す/山本純子
飛梅の香や雨が消す過去未来/大山夏子
飛梅や神鈴絶え間なく響き/森脇貞子
飛梅の看板の文字荒々し/小栗釣月

蛇足ながら・・・「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
怨霊も神も等しく梅の花/小栗釣月