二月尽+公開練習。
二月尽雨なまなまと幹くだる/石原舟月
「二月尽」と言う季語は、かなり新しい季語デスね。
頻繁に使われ始めたのは昭和に入ってからでありますヨ。
明治よりも昔の人は陰暦(月齢)で暮らしていたので、二月が終わることへの感慨はゼロでしたでしょうネ。
陰暦の春とは、一月・二月・三月デス、ゆえに、二月は仲春、春の訪れもを待ち望む期待感がありませんでした。
しかぁぁぁぁぁし、現在は違いますよね~。
特に雪国では、三月を待つ気持ち、やっと二月が終わると言う思いは格別のモノであります。
ちなみに、沖縄ではとっくに桜のシーズンが終わったヨシ・・・トコロ変わればでありますね、梅、桜、早く咲かないかなぁぁぁぁぁぁ。

北極の旅の絵葉書二月尽/山田弘子
川幅のいくばくふとり二月尽/能村登四郎
天敵の一尾もをらず二月尽/山田六甲
薔薇の瘤雨のうるほす二月尽/松井志津子
ヤマネコに人の喰わるる二月尽/小栗釣月

某日某所にて公開練習・・・ただし告知せず。
でしたが、御来場のお客様、誠にありがとうございました。
村上個人囃子、SAXのSolo。

私の弾き語り。
このPAで弾き語りするのもギターを通すのもは初めてなのよね~。

いやぁ~、十年ぶりの弾き語り・・・、課題多し(笑)。

超大物のミュージシャンが聴きに来てくれました、キンチョーしたぁ~。
本番は、マンボー解除されれば、たぶん、三月中旬予定。
お知らせ。
*本日(2/28)より三日間(+3/1,3/2)、諸事情にてコメントの返信の遅れや、御訪問が出来ない可能性があります。申し訳ありません。ヨロシクお願いします。*
令和四年二月、【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
エリアによっては春の気配、もしくは、春そのモノを感じていますでしょう。
この季節の変わり目に、連衆の皆さんは日々如何お過ごしですか?
私はマンボー延長による、今後のLIVE活動が気がかりです。
句会もしたいですね~。
さて、今月の俳句愛好[幹]の兼題は、【鶯】でした、他、春の季語の自由題。

投稿いただいた会員の皆さんへの、添削&アドバイスは随時。
会報は三月十日ごろまで送付します。
尚、次回の兼題は、早春の季語の、『下萌』です。

既に、萌えているエリアもあるでしょう、私のエリアはこれからですね。
『下萌』とは、やわらかい春の日に抱かれて、命が再生する素晴らしい季節の季語です。
雪が融け枯れ色となっていた野山の地面や庭木の先が薄緑に芽吹く幸福の瞬間を詠います。
『下萌』。
傍題、萌、草萌 、春の草、など。
今回は傍題ではなく、『下萌』オンリーで詠んでみましょう。
下萌は草萌と同じ意味のようですがちょっと違うのです。
「草萌」には草の青、『下萌』には土の黒を感じます。
さらに、「草萌」は土から堂々と青々と萌え出る、『下萌』は人目につかずこっそりと萌え出る、そんなイメージです。

ゆえに、『下萌』の「下」は「枯草の下」の意味と考えて良いでしょう。
厳しい冬を耐えたその生命力を讃え、春到来の喜びを創作しましょう。
また、古来、和歌では、『下萌』は密かにに思い焦がれる意味に使われました。

では、例句。
下萌や土の裂け目のものの色/炭太祇
与謝蕪村と同時期の俳人、交流もあった。
黒い地面の小さい裂け目にかすかな春の色を発見したのだ。
下萌えぬ人間それに従ひぬ/星野立子
萌えぬ+従ひぬ。
下萌えしたので人間も下萌えに従いましょう。
森羅万象、四季の巡り、宇宙の法則に従えとの大きな意味であろう。
下萌ゆるなり前方も後円も/小澤實
前方、後方、ではなく、前方、後円だ。
これは、前方後円墳の事だろう、いずれの古墳だろうか。
下萌えは、言葉さえない神代から連綿と日本にあった、命の誕生からあったのだ。
毬となる園児の声や下萌ゆる/新開一哉
園内に閉じ込められていた子供たちが一斉に開放された。
春の喜びを萌ゆるような若々しい子供たちの声で称えたのだ。
心まで輝いてくる。
わが影をふはりと乗せて下萌ゆる/眞木礼子
作者は久しぶりの外出だ。
影とあるからお天気なのだろう、心も弾んでいる。
その影に芽吹きを発見した喜び、だから影さえも柔らかい。
下萌えに坐し潮騒を聞きゐたり/吉原一暁
岬の下萌えだろうか。
春の芽吹きに海を取り合わせた。
風が潮の匂いを運び、太陽の温もりの幸福感を高めている。
下萌や赤子をあやすランドセル/影山わこ
詠嘆と場面展開の切字のやが効いている。
新入生だろう、赤子は幼い兄弟ではないか。
新しい季節、幼稚園から小学校へ、そして新しい命、見事に春を描いた。
下萌えや犬が駈ければ家鴨まで/小田まこと
春が来て生き物たちは嬉しくて仕方がない。
農村の風景だろうか、一番春を待っているのは農家の方々ではないか?
犬も家鴨も元気よく声を出しているようだ。
大陸のラジオ番組下萌ゆる/野口沙魚
作者は日本海沿いの雪の多いエリに在住。
ゆえに大陸からのラジオが度々聴こえるのだ。
天候不順、暴風雪だと音は届かない、気候が緩やかになったことをそのラジオの音で感じた。
そろそろ下萌えの時期だと想像する作者、同時に脳内では大陸の下萌も描かれたのではないか?
高い感性がスケールの大きな作品を創作した。

他、春の季語で自由題。
締切は、三月二十九日。
2/26・本日・【朱鳥忌/あすかき】
生命諷詠は「季題を通して永遠の生命にふれようとする詩精神である」
朱鳥は、今一番好きな俳人。
なんとも言えない味わいと深みに感動。
生涯は一度落花はしきりなり
裸子や涙の顔をあげて這ふ
秋風や書かねば言葉消えやすし
雉子鳴いて冬はしづかに軽井沢
初雪は隠岐に残れる悲歌に降る
本日、二月二十六日は、
野見山朱鳥/のみやまあすか、の忌日。

1917年(大正6年)4月30日~1970年(昭和45年)2月26日
高浜虚子に師事。
虚子が『曩(さきに)に茅舎(愛弟子・川端茅舎44歳没)を失ひ今は朱鳥を得た』と賞賛した人物。
「菜殻火」、創刊、主宰と同時に、ホトトギス同人。
虚子没後八年、朱鳥五十歳の時にホトトギス同人を辞す。
後に、波多野爽波、橋本鶏二、福田蓼汀らと注1「四誌連合会」を結成。
病を併発して人生の三分の一は病床にあり、常に死を見つめる生活であった。
画家を志して上京し、病気で療養所を転々として俳句と出会う。
絵のジャンルは多彩で、水彩画・油彩画など絵画のみならず、版画も製作した。
正にマルチな才能の持ち主だった、その作品は野見山朱鳥記念館で拝観できる。

【朱鳥忌】
朱鳥忌の河口へ急ぐ雪解川/野見山ひふみ
その朝の雪の記憶よ朱鳥の忌/中尾有為子
春泥に落ちて火の粉や朱鳥の忌/鳥海むねき
一行の序文を得たる朱鳥の忌/松田ひろむ
猫描くこと面白き朱鳥の忌/小栗釣月
*野見山ひふみは朱鳥の妻。
ではまた、朱鳥の句を・・・。
鶴を見る洟垂小僧馬車の上
冬日よりあをくイエスを描きたる
われ蜂となり向日葵の中にゐる
鮎食べて音のよろしき竹筒酒(かっぽざけ)
天高く地に菊咲けり結婚す
落椿天地ひつくり返りけり
蝶の恋まぶしきまでに昇りつめ
かなしみはしんじつ白し夕遍路
曼朱沙華散るや赤きに耐えかねて
つひに吾れも枯野のとほき樹となるか
一枚の落葉となりて昏睡す
【注1】四誌連合会~1958年、野見山朱鳥の「菜殻火」、福田蓼汀の「山火」、橋本鶏二の「年輪」、波多野爽波の「青」の四誌が連合会を発足させ、協力して新人の発掘、育成にあたった。
辞世句
【腹水の水攻めに会ふ二月かな】
【亡き母と普賢と見をる冬の夜】
「東に上野泰あり、西に朱鳥あり」。
そして、火と赤を愛した俳人でもありました。
虚子の生前に、「偉大な虚子を見て彼の俳句を見るのではない。俳句を見てから虚子を見るのだ」と師の研究をする豪胆さも類を見ない。
恐るべし、野見山朱鳥。
合掌。
2/25・本日・【茂吉忌/もきちき】
実相に観入して自然・自己一元の生を写す。
これが歌の上の写生で、写生は決して単なる記述などではない。
《最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも》
《月落ちてさ夜ほの暗く未だかも弥勒は出でず虫鳴けるかも》
本日、二月二十五日は、歌人、斎藤茂吉/さいとう もきち・・・・の忌日デス。

1882年(明治15年)5月14日~1953年(昭和28年)2月25日
正岡子規の歌集『竹の里歌』を読んで感銘を受け、歌人を志し、あの伊藤左千夫に師事する。
アララギ派、精神科医、作家の北杜夫は次男。
近代歌人の中で最も良寛の影響を受けた人物ではないか?
良寛の本歌取り、と言うよりも、まんまコピー的な作品もあるやに(笑)、ま、それもご愛敬か(笑)。
鰻が大好物で、食すと『数分で樹々に緑が鮮やかに見える』と、言ったほど・・・。
以下、食いしん坊の歌は美味しそうなのである。
東京の弟がくれし稚鯉こよひ煮たればうまらに食はむ
黒貝のむきみの上にしたたれる檸檬の汁は古詩にか似たる
ゆふぐれし机のまへにひとり居りて鰻を食ふは楽しかりけり
【茂吉忌】・童馬忌・赤光忌。
潤ひてまた乾く頭や茂吉の忌/藤田湘子
国訛まねて母恋ふ茂吉の忌/新倉和子
燈を消して白き山あり茂吉の忌/平畑静塔
茂吉忌のオランダ坂に蝶生る/下村ひろし
一椀の雪あかりして茂吉の忌/大木あまり
山鳩の一声の鞭茂吉の忌/国光勢津子
マザコンはをのこのさがよもきちのき/小栗釣月
【斎藤茂吉】と言えば、母への歌ですね。
私も、母の亡き今、心にこみ上げてくるものがあります。
足乳根(たらちね)の母に連れられ川越えし田こえしこともありにけむもの
みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる
死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる
のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり
わが母を焼かねばならぬ火を持てり天つ空(あまつそら)には見るものもなし
2018年にリニューアルオープン!こちらをクリック→【斎藤茂吉記念館HP】
あ~あ。
プーチン、やってくれましたね。
侵攻はありえないなどと言ってたアホパヨクと親露派の馬鹿ども反省しろ。
クリミアで証明済みではないか。
さて、支那が台湾を、朝鮮同士が覇権を、そして、プーチンの次の目的は北方領土の先だ。
ウクライナは対岸の火事ではない、支那もロシアも我々の領土を狙っているのです。
憲法改正、核保有問題、そして、エネルギー燃料の見直し。
あれこれ急務なのだが、今のノホホン政権じゃ無理だよなぁ。
あ~、また、ガソリンが上がるジャン。
それに追随してあれもこれも・・・はぁ、嫌になる、トホホホ。
お見合いするんだって。
再婚では無くて、初婚だったりする・・・。
いや、いいんだけどネ、別に、人それぞれですからネ。
それにしても、なぜ?ずっと一人だったのさ。
それとも、ずぅぅぅぅぅぅっと寂しかったのかなぁ?
ちなみに、そのお方、彼女がいるワケではなく、お見合いをするのだそうですよ。
いやぁ~、その年で、お見合いするパワーに、ビックリポンでございます。
そのお見合いの準備のためジムにも通うらしい、身体を整えるんですと、頑張るなぁ。
また、長年の持病も本格的に治すらしく、けっこうな手術もするんだよね~。
他、料理の勉強とキャンプ道具も集めるらしい、凄いバイタリティですぅぅぅ。
あの~、繰り返しで、恐縮ですが・・・、見合いはこれからするんですよ、これから・・・。
相手が決まっているワケじゃぁ~ないんですよネ~。
見切り発車?いやいや、先行投資?う~ん、為せば成る(笑)。
不思議に思うのは、この有り余る情熱を若い時に持てなかったのかなぁ~と。
まぁ、人生百年時代・・・、頑張っていただきたい(笑)。
さらに、俳句を私に習いたいなんて言っているみたいですが・・・。
いやいやいや、まず、お嫁さんを見つけて下さいマセ。
ご結婚のアカツキには、是非、奥様とお二人でご入会を・・・。
お待ち申し上げております。
あ、ギター弾きたいなんて言いだしたらどうしようかぁ。
だね、YAMAHAへ行っていただきましょう(笑)。
あはははは。