クロッカス&雛祭。

超お気に入りのBlogの著者のY氏。
ハリネズミや小鹿がやって来る素敵なとこにいらっしゃる。
はい、そこは、フランスの片田舎だったりします。
数日前の記事で、いつもの場所にクロッカスが咲いたとご報告がありました。
プランタンいつもの場所のクロッカス/小栗釣月

クロッカスは、魁て世界中の春の訪れを感じさせてくれます。
春の季語、クロッカス、弾むような音の響きであります。
明治期になってからヨーロッパから渡来したそうです。
春の太陽の恵みを受けて一斉に花開く、まさに地上の太陽の子です。
クロッカスしゃがめば太陽の匂ひ/小栗釣月

この小さくキュートな存在感のアル花は、春を告げる花に本当に相応しい。
関東では二月にすでに咲いていましたね。
私の地元では今月の下旬に一斉に咲くでしょう、楽しみです。
私は毎年クロッカスに会うと必ず声を掛けます。
「やぁ、カワイ子ちゃん、今年も会えたね、長い冬をヨク頑張ったね、偉いぞ」
クロッカス咲いたか孫は幼稚園/小栗釣月

原種系のクロッカスは欲張りで太陽の為に大きく開きます。
ヨーロッパでは野生のクロッカスで野原が覆い尽くされるコトもあるそうですよ~。

クロッカス天円くして微風みつ/柴田白葉女
クロッカスときめきに似し脈数ふ/石田波郷
クロッカス咲かせ山住みの老夫婦/見学玄
クロッカス苑に咲き満つ朝の弥撒/羽田岳水
朝礼の列はみ出す子クロッカス/指澤紀子
クロッカスさ揺るる太陽の小瓶/小栗釣月

「クロッカスが咲きました」という書きだしでふいに手紙を書きたくなりぬ/俵万智
さて、今日は、桃の節句、お雛様、雛祭。
草の戸も住み替る代ぞ雛の家/松尾芭蕉

私も娘達が幼い日には、お雛様を飾り雛祭をしたものです、とても懐かしいです。

厨房に貝が歩くよ雛祭/秋元不死男
ひらがなでおひなまつりに誘はれし/木村茂登子
髪止めの蝶やいちごや雛祭/服部早苗
ぽつてりと白雲一つ雛祭/中野京子
初雛を飾り初児を前に置く/鈴風まさこ
お雛様飾らぬ今朝の古畳/小栗釣月
「雛飾りつつふと命惜しきかな/星野立子」
本日、【立子忌/たつこき】、星野立子の命日です。
詳細はこちら→【鎌倉虚子立子記念館HP】
今夜は白ワインを開けよう。