朧月夜。
明後日からは暫く雨模様・・・18日の春満月は曇の予報。
ゆきゆけば朧月夜となりにけり城のひむがし菜の花の村/佐々木信綱
今年も春は月が綺羅綺羅しておりますなぁ。
そして、ほどよい朧加減の月が最高に美しい。
あ~、月が観れる夜は最高だぁぁぁぁぁ。

朧、霞んだような、淡いような、はっきりしない・・・。
そのようなモノに美しさを感じる民族は、日本人だけではないでしょうか?
美しい四季があり、海、山、川、そして八百万の神々に守られている国デス。
森羅万象が悉くほのぼのと薄れゆく淡い春の景色。
春霞は、その山野にたなびく暖かな水蒸気の様。
そして、春の季語、朧月夜。
夜、その霞を、「朧」と呼びます。

世の花を丸うつつむや朧月/加賀千代尼
大切の猫も留守なり朧月/井上井月
浮世絵の絹地ぬけくる朧月/泉鏡花
こりこりと骨食む朧月夜かな/山田禮子
饒舌は朧月夜に嫌はるる/小林朱夏
古き世の朧月夜や奈良七寺/奥山絢子
しとどなる朧月夜の房事かな/小栗釣月

はぁ、月はいつまでも観ていられるネ~。
月を観て、俳句を詠んで、ギターを弾いて、映画を観て、小説を読んで・・・。
それだけで生きていけたらなぁ~、と、月を観ながらいつも思う、ナマケモノであります。