三月十一日~七十二候・その八[桃始笑(ももはじめてさく)]
桃始笑、昨日(3/11)でしたが、本日にて。
薄く濃く今日咲き合へる桃の花ゑひ(酔い)をすすむる色にぞありける/藤原仲実
眠いとき眠るくらしや桃の花/須佐薫子
村里の小川途切れて桃の花/小栗釣月

二十四節気・第三・【啓蟄】・次候、桃始笑。
桃の花が咲き始める頃。
わらうと書いてさくとも読むんです。
桃は安産の象徴であり、太古より神聖視されていますネ。
また、この時期の雪解け水を「桃花水(とうかすい)」とも言います。
私の桃の記憶は、いつも小川の辺であります。
小川にて歌うたふ子等桃の花/小栗釣月

風吹かず桃と蒸されて桃は八重/細見綾子
母真似て人形叱る桃の花/阿部敬子
雨あしとならぬ雨つぶ桃の花/鷹羽狩行
ふるさとは親ゐるところ桃の花/小林朱夏
桃の咲く夜をまんばうの浮きゐたる/山尾玉藻

身籠りし妻傍らに桃の花/小栗釣月
桃の花が咲く時期・・・私の地元では梅とホボ同じで三月の下旬です。
長女は四月の上旬に生まれたのです。
支那の宣明暦での七十二候・その八は、倉庚鳴(そうこうなく) 。
倉庚とは支那の鶯の異名、もしくは高麗鶯とも言われます。
日本では古来、雲雀の呼び名でもあったとか。
昨日(3/11)の新聞やネットニュースを読むのが辛かったなぁ。
はぁ、泣き疲れました。
合掌。
今夜も、月下での献杯を・・・。
本日、野暮用にて帰宅未定。
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ごめんなさい。