沈丁花(ちんちょうげ・じんちょうげ)。
深追いの恋はすまじき沈丁花/芳村うつぎ
お気に入りのBlogにて、窓辺に沈丁花が美しく飾られた。
画像はこちらをクリック→【アトリエのつぶやき・3/1】
ママレード香り重ねて沈丁花/小栗釣月
深窓の令嬢隠す沈丁花/小栗釣月
画像からでも匂い立つようですね~。
さすが、三大芳香木です。
え~、突然ですが・・・ユーミンの名曲。
【春よ、来い】
淡き光立つ俄雨
いとし面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から
ひとつ ひとつ香り始める

沈丁花、どうも悲恋がついてまわるのです。
何故か?俳句でもヤヤ暗いものが目立つのです。
演歌の女王・・・石川さゆりが歌う【沈丁花 】の歌詞。
降りしきる雨の吐息に濡れて傾く沈丁花許されぬあの人と二人忍びあるく
と、まぁ、こんな感じ・・・。
演歌にもならざる雨の沈丁花/後藤比奈夫
土曜日の夜も逢ひたし沈丁花/小栗釣月
日本の三大芳香木(他、クチナシ、キンモクセイ)の一つに数えられるのにやや不遇(笑)。
支那から渡来、室町時代には栽培されていたんですと。

悪夢から目ざめて昏し沈丁花/尾上有紀子
仮病にて沈丁の香に責めらるる/朱間繭生
二冊目の看取りのノート沈丁花/久保田妙
暗がりに涙を溜めて沈丁花/あさなが捷
恋にはあらぬ胸の痛みや沈丁花/東木洋子
沈丁花日陰の女(ひと)の白き指/小栗釣月
