【鷹化して鳩と為る(たかかしてはととなる)】
鷹鳩に化して露西亜へ飛んで行け/小栗釣月
鷹鳩にオリーブの枝掲げけり/小栗釣月

春の季語、【鷹化して鳩と為る】
架空の季語です。
傍題、鷹鳩に・鷹鳩と化す・鳩と化す鷹。

二十四節気・その二・啓蟄・末候。
七十二候・その九の支那ヴァージョンでございます。

新鳩(あらばと)よ鷹気を出して憎くまれな/小林一茶
鷹鳩と化す藤房(万里小路)は隠れけり/正岡子規
煦(く)々として鷹とて鳩になりにけり/森澄雄
新墾の鷹鳩となるほむらかな/中澤高志
鷹鳩と化して嫁の座まだ続く/榎本栄子
鷹鳩と化して童女をとりかこむ/大串章
鷹鳩と化しぞんぶんにたむろせり/櫂未知子
鷹鳩に拈華微笑の摩訶迦葉/小栗釣月

鷹化為鳩・・・出典は始皇帝の時代の、「呂氏春秋」という書籍(紀元前239年完成)。
春の陽気に誘われて、鷹が惚けて鳩に変身してしまう(笑)。
間抜けと言うか、ちょっと幻想的と言うか、古代支那らしい発想ですね。

鷹鳩と化して三島の遺志継げず/小栗釣月
鷹鳩と化して日本の平和ボケ/小栗釣月

鳩君・・・この頃は平和のシンボルと言うよりは・・・害鳥になっちゃいましたね。
どの町でも鳩の糞害に憤慨していますよ。
鳩以外でも鳥類の糞害が増えていますね~、大問題。
個人レベルや市町村対応ではなく国レベルでの対策が必要です。
守るべきものは守り、駆除するべきものは・・・ではないでしょうか?
鷹匠をもっと増やして国でシッカリ管理して、随時、鳥害エリアへ派遣すればよい。

また、鳥獣保護法は改めねばないでしょうね~。
時代と共に法律も変えるべきなのですが・・・。
じゃんじゃん。